本日、6月4日、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」が開幕しました。14日までの期間中、世界各国から選び抜かれたショートフィルム約200本が上映されます。
その中でちょっと変わり種のプログラムを紹介します。それは「地球を救え! プログラム」。「環境問題をテーマとした作品を集め広く地球環境保護を映像を通して啓蒙する」とちょっとお堅い印象を受けますが、その中にとんでもないものを見つけてしまったんです。
Nature is Speaking ~自然は語る~
コンサベーション・インターナショナル/アメリカ/16:00/ドキュメンタリー/2014
「自然が言葉を持ったら、人間に何を語りかけるか」というコンセプトで、擬人化された「母なる自然」「海」などが強烈なメッセージを投げかけてくる本作、何がとんでもないかというとそのナレーター陣で、「母なる自然」をジュリア・ロバーツ、「海」をハリソン・フォードが担当。さらにその他も、ベネロペ・クルス、エドワード・ノートン、ケビン・スペイシーなどなど、ハリウッドスターが揃い踏み。「自然は、人間を必要としない。人間には、自然が必要。」という思わずドキリとしてしまうスローガンのもとに超一流俳優たちが結集したドリーミーなショートフィルム、万難を排して観に出かけたい1本ですね。
この「地球を救え! プログラム」のとんでもなさは、これだけにとどまりません。この他にも
バカリズム監督作「地球の危機!毒スズメバチ男の恐怖!」
バカリズムが監督したヒーローものの短編。どうですか、先のハリソン・フォードらシリアスものからの落差。確かにタイトルには「地球の危機」とは入ってますが。そのほかにも、
劇団ひとり監督作「46」
「46」という意味深なタイトルですが、これがどう地球に絡んでくるのでしょうか?
千原ジュニア監督作「図書館」
あの千原ジュニアがメガホンをとり、近未来SFショートムービーを描いています。フジテレビ系「オモクリ」監督たちが自由な発想で撮ったフィルムが楽しめるのがこの「地球を救え! プログラム」。以下では作品の一部が見れる予告編をまとめています。
お魚さんさようなら(Ain’t No Fish)
Michael Cash & Tom Gasek/イギリス/3:32/アニメーション/2013
公式サイトには
カール・シグマンとボブ・ラッセル作詞作曲、ホーギー・カーマイケル演奏の楽曲を起用した、ストップモーションアニメーション。軽快な曲にのせて語られるのは、「いつか魚がいなくなる」というメッセージ。
とあります。お子さんと環境問題を考えるのにバッチリなムービーですね。
私の大好きな樹(Once Upon a Tree)
Marleen van der Werf/オランダ/14:40/ドキュメンタリー/2014
同じく公式サイトによると
大好きなオークの木に座りながら、自然の美しさと生命の素晴らしさを感じている11歳の少女。森林伐採が進む中、少女は大好きなオークの木も切られてしまうのではと不安にかられる。
難しいテーマを15分という短い時間で描ききる意欲作。監督はMarleen van der Werf。
大学で生物学と哲学の博士号を取得した彼女だからこそ撮れた、味わい深い作品です。
錆時代(The age of rust)
Francesco Aber, Alessandro Mattei/イタリア/7:12/ドキュメンタリー/2014
みたび公式サイトから。
アルプス山脈の美しい環境下における、「堀削機」たちの生態を追ったドキュメンタリー。獰猛な縄張り争いや生命誕生の奇跡を通して、この美しい「堀削機」たちの生態、そして人間や地球との関係性を知ることが出来る。
「掘削機の生態」! まさに「その発想はなかったわ」なムービー、全貌を是非劇場でお確かめください!
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」のなかでも変わり種プログラムをとして紹介した「地球を救え! プログラム」。ほかにもまだまだオモシロそうな作品がありますので、気になる方はぜひ会場へ行ってみてはどうですか?
information:
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015
http://www.shortshorts.org/2015/
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015 地球を救え! プログラム
6月6日(土)SHIDAX 13:30-15:20
6月9日(火)YOKOHAMA 20:00-21:50
6月10日(水)YOKOHAMA thu 17:50-19:40
6月14日(日)iTSCOM 11:20-13:10