自主映画制作の経験を元に、ゼロから映画を作る実践ノウハウを伝えるメルマガ『映画が作れるようになるメールマガジン』。今回のテーマは、映画作りの初期段階で欠かすことのできない“企画書”の作り方! これって、普段の仕事とかでも結構応用できそうですよ。
人を口説ける企画書の作り方
映画で人を口説くために作る企画書。これは興味ある方は多いんじゃないでしょうか。
僕も数々の企画書を作ってきましたし、いろんな人から企画書を見せられてきました。
見せられた企画書、つまり他人がつくった企画書に関して先に言うと、あまり魅力的な企画書に会ったことがありません……。
決して、内容がいい・悪いではありません。企画した人の熱意がある・無いでもありません。
魅力的でなかった理由を挙げます。
★え、今からこれを読ませるの? という厚さの企画書だった
★相手のやりたいことを押し付けてくる企画書だった
★で、俺は何すんの? がハッキリしない内容だった
★それ、俺じゃないとダメ? という内容の企画書だった
今挙げたこの4項目、熟読しましょう! ここに、企画書のヒントが全部詰まっています。
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僕はサラリーマン経験もあるんですが、サラリーマンの悩みの一つは、上司の許可を得ることだったりします。
新規事業の立ち上げなどを任されることが多く、企画書を多く作ってました。
ある時、それをチェックする上の人が、2人いました。
上司A「この企画書、読むの面倒臭い」
そこで、イラストや図でいっぱい修正。次にそれを持って上司Bのところに行きます。すると、
上司B「この数値、正確なんだろうな」「これ読んで誰も勘違いしないように正確に直せ」と。
なんなんだーー!! と心の中で叫ぶ、そんな日々でした。
やがて僕は、この正反対の上司2人のOKをスムーズに得る方法を思いつきます。
なんだと思いますか?
それぞれの上司向けに2種類の企画書を作ったんです。
◎視覚的でドーン!バーン!という企画書
◎綿密で正確で、間違いのない企画書
作る手間は増えましたが、相手とのコミュニケーションが円滑になり、全体として、物事がスムーズに進むようになりました。
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ちょっと思い出話が長くなりました。映画の企画書の話です。