研究者にとって頭が痛いのが研究費。夢のタイムマシンだってお金がなければ研究することもできません。メルマガ『科学日誌』の著者、安井真人さんは、科学研究についてのシビアな内情を赤裸々に語っています。
時事ネタ 「科学の事業仕分け」
科学研究に無駄がないかの事業仕分けが行われた。
「2位じゃダメなんですか?」というセリフが懐かしい。
案の定、今回も科学研究は無駄であるという結論で終わりそうである。
ニュースで流れたのは、宇宙開発とスパコンに関する研究である。
宇宙開発もスパコンもお金がかかる。
国は借金まみれなので、お金を削れるなら削りたいということである。
科学事業を批判するのは簡単である。
「研究費に対してどれだけの利益がありますか?」と聞けばいいいのである。
科学者側としては、
「利益はない」と答えざるを得ないからである。
利益が出ているなら、国には頼らない。
科学研究は基本的にビジネスと異なる。
目的はあくまで世界のありようを少しでも理解することにある。
もちろん、科学研究の結果、私たちの生活を良くした例は数知れずある。
例えば、
・テレビ
・スマホ
・電気
・車
・インターネット
と数え上げれば切りがない。
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