強引に中国を絡めてくる読売。ミャンマー総選挙を各紙はどう報じたか

shutterstock_186962255
 

アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟の優勢が伝えられるミャンマー総選挙。国民が現政権にノーを突きつけたこの結果を新聞各紙はどう伝えたのでしょうか。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』が詳しく分析・解説しています。

ミャンマー総選挙でのスーチー氏の勝利を、各紙はどう伝えたのか

◆1面トップの見出しは……。

《朝日》…「スーチー氏 勝利に自信」「ミャンマー総選挙」「与党 大敗認める」
《読売》…「スー・チー氏『勝利宣言』」「選挙確定一週間後」「政権交代の可能性」
《毎日》…「スーチー氏野党「勝利」」「ミャンマー総選挙」「与党敗北宣言」
《東京》…「就活面接 来年は6月解禁」「1年で見直し 学生混乱も」

◆解説面のテーマは……。

《朝日》…ミャンマー総選挙
《読売》…就活解禁変更
《毎日》…ミャンマー総選挙
《東京》…ミャンマー総選挙

※ 1面トップは《東京》を除く3紙がミャンマー総選挙、解説は《読売》を除く3紙がミャンマー総選挙。

ミャンマー総選挙を各紙がどう伝えているのかを比較しようとしても「所詮、大差はないのではないか」、そんなふうに思われる方も多いでしょう。ところが、逆に各紙の特徴が驚くほどクリアーに出ている、そのあたりをご覧いただければと思います。ということで…。

◆今日のテーマは……。

ミャンマー総選挙でアウンサン・スーチーさん率いる国民民主連盟NLD)の「勝利」を、各紙どう伝えたのか、です。

基本的な報道内容

8日開票されたミャンマーの総選挙で、最大野党「国民民主連盟」は、上下両院で70%以上の議席を獲得したと明らかにした。与党の連邦団結発展党は事実上の敗北宣言を行った。

ミャンマーの議会は上下両院664議席のうち、4分の1の166議席が予め軍に割り当てられており、選挙は残る498議席を巡って戦われた。治安上の理由で北東部の下院7議席分については投票が中止されている。

NLDが単独で過半数を抑えるためには、改選議席の3分の2、332議席を上回る必要がある。

連邦選管が選挙結果を確定するのに1週間から2週間は掛かると見られ、その後、現職の任期が満了する来年1月に国会が招集され、議員の投票によって新大統領が選ばれ、3月末には新政権が発足する。スーチー氏は、親、子、配偶者に外国籍のものがいる場合は大統領になれないとの規定により、大統領となる資格がない(子どもがイギリス国籍)。

国軍による政治支配が半世紀続いてきたミャンマーで、初の民主的な政権交代の可能性が高まっている。

print
いま読まれてます

  • 強引に中国を絡めてくる読売。ミャンマー総選挙を各紙はどう報じたか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け