イタリア旅行の裏ワザ。旨い食事とスローライフを味わえるB&Bとは

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B&Bと呼ばれる簡易宿をご存知ですか? イタリアの田舎ではポピュラーな存在なのですが、人気のイタリア食材直輸入ウェブショップ「ベリッシモ」店長の清水良二さんいわく、都会の一流ホテルでも味わえない高品質な食事がいただけるとのこと。ご自身の無料メルマガ『イタリア・スローフード食材の旅』に詳しく記しています。

店長のイタリア的日常生活 「B&Bの思い出」

私は、イタリアを訪ねるときには必ず、郊外の田舎に一度は行きます。最初の頃はフィレンツェやローマ、ミラノなどの大都会ばかりでした。そうした大都会には品揃えのよい洗練された食材店がたくさんあります。そしてそこに並ぶ製品の「モト」をたどると、出てくるのはたいてい相当な田舎町

私はそういう田舎町に、直接アクセスしていきました。日本でいえば、コシヒカリで有名な新潟県の魚沼とか信州のリンゴや蕎麦。山梨の巨峰や愛媛のみかん。新潟の地酒や関西のお醤油。それらの作り手がどういったコンセプトと環境でモノ作りをしているのか。都会ではわからないことを教えてくれる作り手と、直接接したかったからです。

イタリアも日本同様、田舎に行くと滞在費用がぐっと安くなると同時に、地元ならではの優れた味に出会うことがたくさんあります。ゴージャスなホテルはないけれど、ホスピタリティにあふれ朝食がおいしいB&Bベッドアンドブレックファストと呼ばれる簡易宿)が豊富に存在。

システムはいたって簡単で、ネットや電話・ファクスで予約を入れたら当日、連絡先の携帯電話に連絡します。指定された時刻に宿(ほとんどが自宅や空いている別宅)の門の前で主人と落ち合って部屋(と家の門の)鍵を借ります。あとは、部屋に案内され簡単な説明を受けるのみです。

そうした簡易宿(といっても、とても広くて快適なお部屋)にたどり着くにはエレベーターがないことが多いので、重い荷物を持っていくと大変なので要注意。海外旅行をするなら、荷物は最小限にしておきましょうね。郊外のB&Bの場合だと、宿主の自家製朝食が無料でついていることが多く、その品質はどの宿でも、ハンパなく高かったと記憶しています。

例えば、新鮮な果物をふんだんに使った自家製のジャムとパン。自家製ハムと自家製チーズ。都会のホテルでは絶対にあり得ない、ゴージャスな食事が普通に出てきます。さらに、夕食はこれまた村人から絶賛されるような美味しいトラットリアを紹介してくれ、うまく行けば車で連れて行ってくれたりします。思うに、イタリアの本当の美味しい食事やスローなライフスタイルを味わうにはけしてシティホテルではなくて、こんな郊外の宿に滞在するべき。

言葉が通じないかも…それは不安かも知れないけれど、大丈夫。「気は心」。心で思っていることは世界共通でわかり合えますから。カタコトと身振り手振りでなんとかなります。

image by: Shutterstock

 

イタリア・スローフード食材の旅
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