どう見ても羊羹に見えない、とらやの美しすぎる羊羹

2015.03.27
by まつさん。
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今春、“うつくしすぎる羊羹”に注目が集まるらしい。

というのも、2015年4月より、とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーにて「“みらい”の羊羹~わくわくシェアする羊羹~」が開催されるというのだ。

最近では贈答品としてのイメージも強い羊羹。贅沢和菓子の代表とも言える羊羹をもっと身近に、もっとワクワクするものにできないか、と考えられたのがこの企画だ。羊羹の老舗「とらや」とifs未来研究所が企画協力し、須藤 玲子氏、グエナエル ニコラ氏、渡邉 良重氏の3名のクリエイターとともに、「ちょっと未来の、和菓子のある暮らし」を思い描いたあたらしい羊羹が完成。

ギャラリーで展示される羊羹から3品が公開された。

須藤 玲子作

須藤 玲子作

須藤 玲子作

テキスタイルデザイナー須藤 玲子が作り上げたのは日本の伝統的な布を彷彿させる繊細な作品。切り分けると、モダンでグラフィカルな柄が表れる羊羹。テーマは縞=SHIMA。円環や四方形に並べてみると、縞と縞がつながり、布=テキスタイルのような表情が広がり、その創造性は無限大。並べた光景を楽しんでから、わいわい皆で味わう羊羹。

グエナエル ニコラ作

グエナエル ニコラ作

グエナエル ニコラ作

建築やインテリアなど幅広いデザインを手掛けるグエナエル ニコラの作品は扇状に広がったスティックタイプの一口羊羹。その名の通り、扇=OUGIをかたどった設えが特徴で、華やかさと斬新さを併せ持ったユニークな存在。気楽につまんでいだける実食性も抜群で、立食パーティーの席などにぴったり合う羊羹。

渡邉 良重作

渡邉 良重作

渡邉 良重作

アートディレクター渡邉 良重が手掛けるのはカラフルなパーツが入った透明な羊羹で、切り分ける場所によって、異なる絵柄が現れる。まるで絵本のような「物語を連想させる絵柄」が手前と奥で重なって見えるので、ちょっと想像を巡らせて言葉を紡いでみれば食と会話が一体となって場を作り上げる。

本展では、「ちょっと未来の、和菓子のある暮らし」を思い描き、3名のクリエイターとともに作った、あたらしい羊羹の世界が繰り広げられる。ギャラリーでは、それぞれの羊羹を、食べるシーンの提案とともに紹介。羊羹を大勢で楽しむ「新しい・ちょっと未来の」暮らしの場面を想像することで和菓子がより身近な存在に見えてきそうだ。

 

information

名称:“みらい”の羊羹~わくわくシェアする羊羹~
場所:とらや 東京ミッドタウン店内 ギャラリー
会期:2015年4月1日(水)~8月3日(月)
時間:11:00~21:00(店舗営業時間と同じ)
※無休(東京ミッドタウン休業日に準じます)
企画協力:ifs未来研究所

(まぐまぐ編集部/まつこ)

 

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