【書評】アップル製品を買い集めたけれど、一向にイノベーティブになれない人

20150921
 

今回の「3分間書評」で取り上げるのは、ユニクロの柳井正氏が師と仰ぐカリスマ経営コンサルタント・大前研一氏の言葉をまとめた1冊。無料メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』では、その中に散りばめられたインパクトのある言葉が多数紹介されています。

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『大前語録』 大前研一・著 小学館

こんにちは、土井英司です。

最近は、読書本がちょっとしたブームになっており、土井のところにも、読書術に関する執筆依頼・講演依頼がちらほら来ています。

いつも申し上げるのは、ビジネス書の読書に限って言うと「読書は1行だけでいい」ということです。

大切なのは、一通り読んで読書感想文を書くことではありません。会社や自分の人生にインパクトを与える「1行」を抜き出せるか、そしてそれを実践できるか、が大事なのです。

本日ご紹介する1冊は、そんなインパクトある「1行」に出合える、貴重な1冊。大前研一さんの過去の言葉を集めた『大前語録』です。ビジネスのヒントから、キャリア・人生のヒントまで幅広く集めた、「アドバイス集」でもあります。

昔、神田昌典さんが書いた『仕事のヒント』という本がありました。決してベストセラーになった本ではありませんが、これを読んで、随分と儲けさせていただきました。毎年数百万円の売上インパクトがありましたから、10年間で数千万円のインパクトがあったことになります。

ビジネス書って何て安いんだろうと、感動したものです。

本日ご紹介する『大前語録』は、この神田昌典さんの『仕事のヒント』を髣髴とさせる1冊です。インパクトある言葉がたくさん並んでいますが、そのうちいくつかをご紹介しましょう。

当たり前のことを当たり前にやっていたら、当たり前の結果にしかならない。どこかに当たり前でないエキセントリックなところがないと、他より抜きん出ることはできない。

 

日本人は従来のサラリーマンのメンタリティを捨てる必要があると思う。従来のサラリーマンのメンタリティとは、9時から5時まで何となく仕事をしているふりをして残業代を稼ぐという、しみったれた根性である。

 

「自分から最も遠い人こそ自分の人脈にする」
──これが人脈作りの最大の要点である。

 

ビジネスでは「真実」がボスの言うことよりも上位概念である。

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