科学的根拠アリ。男性が若い女性のニオイを「良い香り」と感じる理由

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最近話題の「触らない痴漢」。電車内で女性の臭いを嗅いだだけで検挙された人もいるのだとか。女性からは「怖い」という声があがる一方、「電車で息もできない」「鼻息が荒いだけ」との声も。これが犯罪なのかはさておき、男性が若い女性を「いいニオイ」と感じるのにはきちんとしたワケがあるんだそうです。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、その生物学的根拠が紹介しています。

暮らしと科学:男と女と愛と性

今回は男女の恋愛観と結婚観に極めて大きな影を落としがちな愛と性についての認識の差異についてです。

現在の人間は大半の国では一夫一妻制なのですが、数万年ほど前、我々人類が歩みを始めた頃は、洞窟にある程度の群れで暮らしていたことが分かっています。

その生活様式の間に、万年繁殖期という極めて珍しい繁殖方法を手に入れ、その効率化のために女性の生理周期が月の周期と合うようになったと言われてます(月明かりの無い新月に排卵日が来るようになっていたという説がある)。

故に、かなり暗い場所で交尾相手を探し、つまりセックスをして繁殖をしていたわけで、男は若くて健康な女性に対して「良い香りと特に鼻が効くようになったとも考えられるわけです。

逆に女は、男の体臭から自分の持っていない免疫や、生き残るための強さを持った遺伝子をかぎ分ける能力に長けていったわけです。特に年頃の女の子が父親の臭いを毛嫌いするのは近親相姦を避けるために自然に身につけた本能の防衛反応なわけです。なので本来は悲しむどころか赤飯炊いて喜ぶべき成熟の証なわけです。

さてさて、その辺は以前、書いた内容をそのままなぞっているわけですが、今回のキーはこの本来の人間の繁殖形態は基本的に乱交型であるという部分から始まります。

乱交型と言うとなんかイヤラシい感じを想像する人がいると思いますが、合ってるようで違います。

ようするに群れで暮らす動物の繁殖形態の説明で、強いオスがすべてのメスに子供を産ませる、一夫多妻型に対して、群れにボスらしいボスがおらず、共同生活の中で、特に強いオスが子供を作るではなく、なんとなく交尾したい同士が交尾して子供を作るというのが乱交型。誰の子供か分からないため、結果的に全員で協力しあって育てるという温和なグループを作るのが特徴で、人間以外には類人猿のボノボくらいと言われています(ボノボは類人猿の中では最も人類に近いと言われ、性をコミュニケーションの1つとして使っている)。

乱交型の社会というのは、あくまで生物群としての言葉であって「性が乱れた社会」という意味ではなく、誰が特定の子孫を残すようにするのではなく、なんとなく全体的に子孫を残すために協調していくことを念頭に構成された群れ社会の1つの形態です。

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