温泉で「大切なところ」を拭くのにバスタオルが役立たずなワケ

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温泉で体を拭くのにバスタオルを使ってはいませんか? 実はもっとも効率的なものは日本手拭いなんです。メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』で、その理由を詳しく解説しています。

湯巡りには日本手拭いの利用がおすすめ!

湯巡りのマストアイテムといえば、やっぱりタオルだろう。

最近は共同湯でも湯桶があるところが多いし、日帰り温泉などではシャンプーやリンス、ボディーソープもあるところが大半だ。

一方、個人の「大切なところ」を拭くものであるタオル(ハンドタオル)は、持参するか、購入する必要があるところが多いと思う。
しかし、濡れタオルを絞るのはけっこう力がいるものである。

高級なタオルほど吸水率も高くてふんわりしていて、大きめのものが多いから、男性でもきっちり絞れないことがある。 女性なら、なおさらだ。

そこでおすすめしたいのが「日本手拭い」である。薄手で絞りやすく、パンッとはたけばすぐに水分がとぶ。にもかかわらず、肝心の吸水率は抜群。

問題はすぐに水を吸ってびしょびしょになることだろうが、なんせ絞りやすいので、何度も絞ってまた拭けばよいのである。

さらに、温泉入浴に手拭いをおすすめするのにはもう一つ理由がある。

日本手拭いで湯上がりに体を拭くと、完全に乾くほどは拭ききれないことが多いと思うが、実はこれが大きなメリットなのである。

温泉成分が皮膜のように体にうっすら着いている状態だと、入浴効果はお風呂を上がってから3時間ほども持続するといわれている。

体がびっしょり濡れているようではまずいが、バスタオルなどで完全に拭ききってしまうよりは、体表面がうっすら濡れている状態から自然に乾かしたほうが温泉効果もより持続するというわけである。

こういうときに日本手拭いは絶妙な拭き加減を作り出してくれる。

持ち運びにもかさばらないし、しっかり絞ってパンパンとはたき、移動中の車のダッシュボードに広げておけば、これからの時期であれば、10分かからずに完全に乾いてしまう。

最近は和装ブームですてきな日本手拭いがたくさん売っており、絵柄や色遣いなども多種多様でコレクションしたくなるほど。

城崎や渋温泉、野沢温泉など、たくさんの共同湯を巡るときにも、移動時にかさばらずに本当に便利である。

温泉入浴には、実はバスタオルは不要なのだ。

image by: Shutterstock

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『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』より一部抜粋

著者/飯塚玲児
温泉業界にはびこる「源泉かけ流し偏重主義」に疑問を投げかけた『温泉失格』の著者が、旅業界の裏話や温泉にまつわる問題点、本当に信用していい名湯名宿ガイド、プロならではの旅行術などを大公開!
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