焼き魚といったら塩焼き、照り焼きの二択だと思っていませんか?メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では、絶対に失敗しない、「漬け焼き」という珍しい調理方法を紹介しています。なんでも、ある「割合」で特製のタレを作れば必ずおいしい味付けができるとか……。
魚漬け焼きの「タレ」
gatugatu 佐藤です。
今回は、「どんな魚も美味しくなる、ミラクル漬け焼きタレの作り方」を伝授します。
あなたが作る焼き魚、塩焼きと照り焼きの ツーパターンだけになってませんか?それだけでは、焼き魚も飽きてきます。
そこで、私がおすすめするのが魚の「漬け焼き」です。酒、みりん、しょうゆを合わせたタレに、魚を漬け込んで、味を沁み込ませ焼く、焼き魚です。
「別に塩焼きと照り焼きだけでええよ……」
と、あなたが「ミラクル漬け焼き タレ」の作り方を知らないままでいると、
”塩焼き”、”照り焼き”
”塩焼き”、”照り焼き”
”塩焼き”、”照り焼き”
を永遠に繰り返し いずれ焼き魚が大嫌いになります。
しかし、
今回の、「ミラクル漬け焼きタレ”」の作り方を丸暗記すれば、焼き魚のレパートリーが格段に増え魚料理を作るのも食べる のも楽しくなります。
「ミラクル漬け焼きタレ」の中に、スーパーの鮮魚コーナーの魚の切り身を入れ1日~2日漬け込んで、後はグリルで焼くだけ。いちいち焼く時に塩をふる必要ないですし、照り焼きのたれをわざわざ作って、ベチャベチャ、ベチャベチャ塗りたくって 照りを付ける面倒な作業も必要ありません。
「ミラクル漬け焼きタレ」には、 魚の生臭さを半減させる効果もあります。
そして、作り方も簡単です。
決まった「割合」であわせるだけ。
「酒2:みりん1:しょう油1(濃口しょう油or薄口しょう油)」
の割合です。
酒、みりんを合わせたものに醤油をぶち込んで砂糖を入れて混ぜまくる。これだけ。「割合」で作れるので毎回必ず美味しい味付けに できます。
で、ちょっとアレンジするなら、柚子やスダチやカボスをぶった切って入れ、香りを付けます。香り付けするとさらに生臭さが激減し、これを焼くと柑橘類のイイ香りが楽しめます。
この「ミラクル漬け焼きのタレ」、私がお店で実際に昼の定食や会席料理の 焼き魚に使っています。前菜にそえる焼き物などにも使ってます。
その焼き魚を喰ったお客さんから
「なんじゃこれは!クソマズイわ!」
「 こんなもん食えん!」
などクレームを受けたことがありません。
私が伝授する「ミラクル漬け焼きタレ」を使えば、絶対美味しい「魚の漬け焼き」ができます。自信をもっておすすめします。
では、早速伝授していきます。
今回は濃口しょう油で作る「ミラクル漬け焼きタレ」です。
【材料】
酒・・・200cc
みりん・・・100cc
濃口しょう油・・・80cc
砂糖・・・15g~30g(大さじ1杯~大さじ2杯)
「煮きり(アルコールを飛ばす作業)をするので、酒とみりんが蒸発し、液量が減ります。なので割合を合わすため濃口しょう油が80ccになってます」
1、まず『煮きり』作業をします。
(面倒ですが、これしないと、魚が酒の成分で辛くなり美味しくできません)
大きめのボウルに氷水を準備します。(煮きった酒&みりんを鍋ごと急冷します)
鍋に酒200cc、みりん100ccを入れ、強火で沸かします。
2、沸騰したら、鍋をずらしコンロの炎を鍋の中に近づけます。
酒&みりんに火がつくので弱火にします。
このまま炎が消えるまで沸かします。(アルコール分がなくなると火が消えます)
(火加減が強いと炎が高くなり危険です、すぐに弱火か中火にして下さい)
3、炎が消えたら、火を止めます。
ボウルの氷水に鍋ごと浸け、急冷します。
4、ある程度冷めたら(ぬるいくらい)、砂糖、濃口しょう油を加えます。
木ヘラなどで砂糖が溶けるまで、よく混ぜます。
砂糖のザラザラ感がなくなるまで混ぜて溶かします。
砂糖が溶けたら出来上がり。
そのままの「ミラクル漬け焼きタレ」につけても美味しくできるのですが、
5、アレンジで柚子を加えるとすごく良い香りがして程よい酸味も魚に入り、美味しくなります。
6、「ミラクル漬け焼きタレ」をタッパに入れ、柚子をぶち込んで完成です。
ブリのきり身でも、さんまのぶつ切りでも、鮭の切り身でも、鯛でもタラでもサバでもほとんどの魚に使える「ミラクル漬け焼きのタレ」をマスターすれば 美味しい「漬け焼きの焼き魚」が食えます。
これ漬け込んだまま冷蔵保存すれば、1週間持ちます。
すぐに腐ったりしません。
「煮きり」作業がめんどくさいですが美味しく作るための「抜けない一手間」です。
まずは、メモをとって丸暗記し、そして作ってみて下さい!