2014-03-20_161649
川の向こう岸に行きたい。橋があれば橋を渡るだろう。橋がなければ船に乗るだろう。船がなければ泳いで渡るという手もあるが、全身ズブ濡れになってしまうのでオススメはできない。

そんな「川渡り事情」だが、ベトナムで豪快な川の渡り方が激撮されたと話題になっている。確かにこれだったら濡れなさそう。しかし、これはかなり危険!! それでいいのかって様子はインターネット上にアップされた動画で確認できる。

・ベトナムのとある地域の通学の様子

この川渡しは、北西部ディエンビエン省のナムポー地区の通学の様子だという。ここは電気も十分に来ないほどインフラが最強レベルに整っていない地域であるようだ。目の前に広がっているのは雨や洪水で増水したかのような濁流の川。そして、川の手前で子供たちが順番を待っている。

・子供をゴミ袋に入れて川を泳いで渡る

そして、いよいよ川を渡るとなったそのとき、川岸に立っていた男性ががおもむろにゴミ袋大のビニール袋を広げた。ま、まさか! そう、子供をこの袋に入れて、袋の口をギュっとつかんで水が入らないようにし、川の中を運ぶというのである。

袋の中で体育座りをする子供。そして男性は子供入りの袋を水中に入れて、泳いで渡る。川は結構深そうだし、流れも速い。手でも滑らせたら子供は一貫の終わりだろう。笑っている人もいるが、これはやっぱり危険すぎ!

・「川渡し動画」が話題に → ベトナム大臣「橋を架けましょう!」

この何ともデンジャラスな川渡し動画が公開されると、「怖すぎる!」、「橋を架けてあげて」などと、ベトナム国内外で話題となった。そしてベトナムメディアによると、この動画が、交通運輸省のディンラサング大臣の耳にも入り、なんこの川に橋が架けられることになったそうだ。動画が公開されてわずか数日のことである。

決断の早さは本当にグッジョブ! 橋は2カ月以内に完成する予定とのこと。次の雨季までには間に合う見通しだ。まさに、ひとつの動画が国をも動かした。これで子供たちも危険な思いをしないで通学できるようになるだろう。

参照元:tuoi tre(1)(2)mot the gioi(ベトナム語)
執筆:沢井メグ