花火は見るもの? いいえ、「感じる」ものなんです

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各地で開催されている花火大会、もう観に行きましたか?「ちょっと遠いけどまぁまぁ楽しめるし、家からで充分!」という方は、本当の花火の楽しみ方を知らないのかも。『1日1粒! 「幸せのタネ」』では、迫力満点な花火の豆知識もご紹介しています。今度は間近で花火を楽しみたいと思えるはずですよ! 

打ち上げ花火の迫力

みなさま こんにちは。マインドマップインストラクターの須田です。

8月に入ると、毎週末はどこかで花火大会が開かれていますね。

大阪梅田で開催される「なにわ淀川花火大会」も、規模の大きい花火大会のひとつです。10年ほど前、有料観覧チケットを購入して、間近で見たことがあります。遠くで見るのと、間近で見るのとの違いはなんでしょう?

一言で言えば「迫力」です。では、その「迫力」はなんでしょうか?

まず見える花火の「大きさ」があります。

花火の大きさは、花火の「玉」の大きさで決まります。ただ、「安全距離の確保」という問題があって、都市部と田舎とでは打ち上げられる大きさの「限界」が異なります

そのため、一概には言えないのですが、近くで見たら、それだけ「大きく見える」ということは同じです。

淀川花火大会の場合は、最も大きいもので「8号玉」です。開く花火の大きさは半径140mほどで、直径だと280m。

目の前いっぱいに花火の「球」が広がるのがわかります。

そう「球体」だとわかるのも近くで見るからこそです。遠くから見ていると、遠近感がわかりづらく、平面的に広がっているように見えます。

でも、「爆発」は「四方八方」に飛び散るもので、つまり「球体」です。「球体」だから、どこから見ても花火が円形に見えるのですが、近くで見ると「球」だとわかります。

これは視覚です。

次に「聴覚」の面から。
遠くで見ている時には、花火が開いた時から少し遅れて、「ドドーン」という音が聞こえるのに気づいていると思います。
これは光の速度と音の速度に違いがあるからです。

光は秒速30万km。1秒で地球を7周半もするので、「差はない」と思っていいでしょう。
音速は秒速340mと一般によく聞きますが、空気中から水中か、温度はどのくらいかなどで異なります。
でもまあここは340mとしておきましょう。

先ほど例に挙げた8号玉で、到達高度は280mです。
秒速340mだと、打ち上げ地点までの距離を考慮して、近くで見ればまあ1秒ほどで「ドドーン」という音が聞こえます。

これが1km離れたところで見たら3秒ほどかかるわけです。

「パッ」と花火が開いてから3秒で「ドドーン」
「パッ」と花火が開いてから1秒で「ドドーン」

どちらがより一体感があるかは、もちろん近い方。

見た目(視覚)と音(聴覚)
この2点だけでも近くで見る方が楽しめるというのがわかりますね。

image by:Shutterstock

 

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