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扱う金融機関も急増中!リバースモーゲージってどんな仕組み?

年金財政が悪化しており、年金不安が広まっています。そんな中、自宅を有効活用し、自宅に住みながらお金の工面ができるリバースモーゲージが注目されています。また、国土交通省もリバースモーゲージの普及に力を入れています。そこで、今回はリバースモーゲージについてお伝えします。(ファイナンシャルプランナー・新美昌也)

リバースモーゲージってどんなもの?

基本的なしくみ

リバースモーゲージは、不動産を担保にして、お金を借り入れて、利用者の死後担保不動産を売却して、借入金を返済するのが基本的なしくみです。

利用できるのは、おおむね60歳以上のシニア層です。

対象不動産は土地付き一戸建てですが、マンションも対象とする金融機関もあります。

利用できる地域は限られていて誰でも利用できるわけではなく、土地の評価額も5,000万円以上など高額なのが一般的です。

リバースモーゲージには公的なものもあり、低所得の高齢者を対象としたものです。社会福祉協議会が実施しています。

リバースモーゲージのメリット・リスク

メリットは、住み慣れたマイホームを離れず、現金を得られる点です。

一方、リスクとしては以下の3大リスクがあります。

1.長生きリスク
想定を超えて長生きした場合、存命中に融資枠を使い切ってしまうリスクがあります。

2.金利変動リスク
リバースモーゲージの適用金利は一般的に変動金利です。将来、金利水準が上がれば利息の負担が増えます。利息は、毎月支払うタイプや、死後に元本と合わせて一括返済するタイプがあります。後者の場合、存命中に融資枠を使い切ってしまうリスクがあります。

3.不動産評価額下落リスク
市況が悪化し、金融機関が担保不動産の評価額を引き下げると借入残高を下回る「担保割れ」になるリスクがあります。「担保割れ」になった場合、新たに融資を受けることができないほか、一般的に超過分の一括返済や追加の担保を求められます。

これらのリスクを考えると、借りすぎないことがポイントになります。

また、貯蓄額に余裕がある人が利用するしくみと言えます。余裕のない方は借りる額をかなり低く抑える必要があります。

お金を殖やす、貯める、今日からはじめる節約テク』第404号より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による

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