「激臭」で苦情の米チリソース会社、下院議員が移転のラブコール

Bottles of Sriracha hot chili sauce, made by Huy Fong Foods, are seen on a supermarket shelf in San Gabriel
 4月22日、米カリフォルニア州選出の下院議員が、工場から出る激臭のために周辺住民から反発を受けている人気チリソースメーカーに、自身の選挙区に移転するようラブコールを送った。写真は同メーカーのチリソース。カリフォルニアのスーパーで昨年10月撮影(2014年 ロイター/Lucy Nicholson)
[ロサンゼルス 22日 ロイター] - 米カリフォルニア州選出の下院議員が22日、工場から出る激臭のために周辺住民から反発を受けている人気チリソースメーカーに、自身の選挙区に移転するようラブコールを送った。
問題となっているのは、人気ブランド「シラチャ」で知られるチリソースメーカーのHuy Fong Foods。同州アーウィンデール市にある同社工場をめぐっては、トウガラシをつぶす強烈な臭いで周辺住民が頭痛や目の痛みなどの被害を訴え、市が昨年10月に同社を提訴。ロサンゼルス郡地裁は11月、同社に臭いを抑えるよう命じたが、市が求めた工場閉鎖までには至らなかった。
こうした状況を受け、サンフェルナンド・バレーが地元のトニー・カルデナス議員(民主党)は22日、同社の経営者デービッド・トラン氏と面会し、地元への移転を呼び掛けた。
カルデナス議員によると、同社の昨年の売り上げはシラチャブランドだけで6000万ドル(約61億円)。また、正社員70人と季節労働者200人を雇い、年間2000万本以上のホットソースを生産している。

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