会社のパンフレットや飲食店のメニューなどは、当然読み手であるお客様にとって分かりやすいものを、ということで作られているハズなんですが、実際のところは「何を訴えたいのかよくわからない」といったものも結構目にする機会があるもので……。中久保浩平さんの無料メルマガ『ビジネス真実践』では、何故こういった“分かりにくい”ものが出来てしまうのかを解き明かすとともに、どうすれば“真に分かりやすく”できるのかについてレクチャーしています。
「誰にとって?」がカギ
自社のパンフレットやwebサイト。店舗であればメニューやポップなど。あるいは、宣伝のためのチラシや広告など。お客様に情報提供するための媒体が必ずありますよね。
では、お客様や市場に情報提供する際、最も大切なことは何でしょうか?
そう「分かりやすいかどうか」です。これに尽きます。
従って、媒体を制作管理、運営する部署やポジションの人は制作会社に「とにかくお客様にわかりやすいものをお願いします」と発注したりします。
自分たちで制作する店内でのメニューやポップなども「とにかくわかりやすいものにしよう」と作業に取り掛かります。
しかし、残念なことに「とにかく分かりやすい」というのは、非常に曖昧な表現で、人によってわかりやすい程度も違うため、出来上がってもしっくりこないことが多々あります。
「なんかこう考えてたものと違うんだよなぁ~」とか「もっと、なんというか、パッと伝わってくるもんが欲しいんだよね」といった具合に。長嶋茂雄さんなら理解可能なのかも知れませんが。
実は、指示を出すほうも自分の感性や感覚でしか指示を出せていないので、このようなことが起こるのです。
そして、指示を出すほうが「わかりやすさ」をわかりやすく伝えることが難しかったりするのです。
では、どのように「わかりやすさ」の指示をすればいいのか? 一言でいうと、分かりやすいという基準を明確にすることです。
そのためには、指示をする際に「とにかく」という言葉を使わないことです。