【書評】吉田カバンが売れ続ける理由は、お金じゃない「目的」にある

2015.10.20
by NozomiK
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世代を越えて売れ続ける純国産の「吉田カバン」。そのカバンは「吉田基準」と呼ばれる厳しい基準をクリアした逸品なのです。日本実業出版社刊『吉田基準』は、ファッション業界だけでなく、すべてのビジネスマンに共通する「基本」に立ち返らせてくれる本として、『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』で詳しく紹介しています。

 

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『吉田基準』吉田輝幸・著 日本実業出版社

こんにちは、土井英司です。

昨日は、HANAE MORIのファッションショーにお招きを受け、出席してきました。

華やかなランウェイにも惹かれましたが、何といっても感動したのは、これほど多くの人服作り支えている、ということでした。

よその業界を見ると、ついついスタープレイヤーばかりに目が行きがちですが、出版業界と同じように、いろんな職人さんがいて、すばらしい商品ができあがっている、そのことは一緒なんだと実感しました。

お金じゃない」ということが言われて久しい昨今ですが、「じゃあいったいなんなんだ」という疑問に答えてくれたのが、ファッション業界の職人たちでした。

長く愛される素晴らしい商品を創る

これは、仕事をするうえで、お金を超える目的になり得るものです。

これに気づかせてくれたのが、本日ご紹介する、『吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』です。

世代を超えて売れ続ける、純国産のカバン。業界内で「吉田基準」と謳われる厳しい基準の逸品が、どうやって生まれたのか。

本書には、そのルーツと日々の生産活動の裏側、それを支える職人たちの証言が紹介されています。

カバンをよく知らない人間には、ちょっとマニアックすぎるきらいもありますが、どうやってこだわりの品が生まれるのか、どうやって人を育てているのか、その秘密がわかった気がしました。

さっそく、そのエッセンスを見ていきましょう。

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