イギリスの全映画館でグーグルグラス禁止令

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イギリスの全映画館でグーグルグラス禁止令

米国で発売されて2年。

運転中の着用や、装着時のレストラン入店拒否など、使用場面の線引きが何度も話題になっているグーグルグラス。米国外で初めて販売が開始されたイギリスでも同じような問題があがってきました。

イギリスの映画館は、グーグルグラスで映画を撮影し海賊版を制作する者が出るかもしれないという懸念から、劇場内でのグラス着用禁止を発表しました。ただ、どのタイミングでグラスを外さなければならないかは、映画館によってまちまちのようです。全面着用禁止の映画館もあれば、照明が落ちたら外してくれと呼びかける場所もあります。

グラスは連続撮影すると45分程度しかバッテリーがもたず、1台で映画全てを撮影するのは不可能です。ただ近年、海賊版を作る際は、複数端末での撮影や画と音を合成編集する手法をとっているため、バッテリーの消耗は弊害となりえなくなってきました。加えて、海賊版の90%映画館での録画がベースになっていると言われており、油断も隙も与えられない状態なのです。グーグル側は

映画館は携帯電話などの同じジャンルの端末と同じようにグラス扱うほうがいいでしょう。映画館で携帯電話の電源を切る、つまりグラスも切るよう指導すべきだと思います。先手だってルールを決めてしまうよりは、まずグラスを体験して対応してほしいと思います。そもそも、グラスは撮影中に光るため、盗撮にはむかない端末だとは思いますけれどね

とコメントしています。

その他にもさまざまな施設で独自のルール作りが急がれているようです。例えば、患者のプライヴァシーを守るため、病院ではグラス着用を全面的に禁止。一方Virgin Activeスポーツジムでは、着用はOKですが撮影は禁止しています。

まだまだ、アーリーアダプターが使っているグーグルグラス。今後、市民権を得ていくためには、多くの問題をクリアにしていく必要があるようです。

image by Hattanas Kumchai / Shutterstock.com

source: Independent

(そうこ)