【まぐまぐ大賞3位】脳幹出血の後遺症と戦い「想いを伝える術」を取り戻した奇跡のメルマガ!

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脳幹出血――脳出血のなかでも重篤な症状で、発症した方の約80%が亡くなり、また生存したとしても意識が戻るケースは、ごく稀だという。そんな深刻な病に侵され、一時は他人に意思を伝える術を完全に失った宮ぷーこと宮田俊也さんの日々を伝えるのが、まぐまぐ大賞2014無料部門の総合3位に輝いた『宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと』だ。

“余命3日”から奇跡的な復活を遂げる

宮田さんが脳幹出血に襲われたのは、今から約5年前の2009年のこと。出血がひどく、当初は余命3日と宣告された宮田さん。しかし、職場の同僚でこのメルマガの発行者である山元加津子さんらの切なる願いが通じ、なんとか一命はとりとめた。

生存はしたとはいえ、宮田さんはほぼ植物状態で、意思疎通は一生難しいとされた。でも、山元さんらの日々の呼びかけに対し、宮田さんは微かではあるが徐々に反応を示すようになり、やがて「意思伝達装置」という介護機器を用いての意思伝達ができるまで回復した。想いを伝える術を取り戻した宮田さんが、自分が生きているという証を立てるために始めたのが、『宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと』の配信だった・・・というのが、このメルマガが創刊した経緯だという。

意識があっても周囲が気付かないという悲しい現実

サイト『おはなしだいすき』には、メルマガが誕生したいきさつなども詳しく書かれているが、読んでいて衝撃的だったのが、「意思伝達装置」の活用など、身体に重篤な疾患がある方のための様々な意思伝達法が存在するにも関わらず、それらが実はあまり広く知られてはいないという現実だ。

つまり、重度の障害を持つ方々のなかには、意識があって身体の一部も動くにも関わらず、自分の思いを相手に一切伝えられずにいて、くわえて周囲の人間もその状況に甘んじているケースが多い・・・というのだ。そういった無知が原因で起こってしまう悲しい状況を解消するために、「意思伝達装置」をはじめとした様々な意思伝達手段が存在することを広く知らしめることも、配信を続ける大きな動機になっているという。

ブログやSNS、Twitterが広く普及したことによって、私たちなかですっかり麻痺してしまっている、“相手に伝える”ことの純粋なうれしさやありがたさ。『宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと』で、それらをいま一度再確認されてみてはいかがだろうか。

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『宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと』
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