新製品や限定品と聞くと、どうしても買いたくなってしまう。そして結局はそれが浪費に繋がってしまう…。こんな悪循環は何としてでも断ち切らないと、いつまでたってもまとまったお金を手元に残すことができません。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』に、「なるほど」と思わず膝を打つような、豊かな気持ちで節約ができるようになる方法が紹介されています。
希少性が本能を刺激する
今回は「希少性」をテーマに節約を考えます。
希少性は見かけ上の物の価値を増大させます。例えば新製品、限定品、特売品は希少性を持ち価値が高く、我々の本能がそれらを欲しがり購買意欲がかき立てられます。一方、旧品や潤沢にある物、そして偽物などは希少性が低く、我々は見向きもしません。世の中のセールスやマーケティングは、この希少性を利用した物が多いわけですから、毎回本能的な物欲にまかせて支払いをしていたら、他人にお金を搾取されているのと同じ事です。
例えば企業が次々新商品を出すのはなぜか。それは商品が世に出回れば、どんどん希少性が薄れ、販売量が鈍ることを知っているからです。車なら4~5年の定期サイクルで新しいモデルが出ますし、アーティストがアルバムを出すタイミングも約1年、洋服の新作は四季に合わせて出てきますし、iPhoneも毎年必ず刷新されます。
新商品は情報の流れが企業からのトップダウンですから、情報を小出しにされれば希少性はコントロールされ我々の購買意欲は高まります。それが世に出回れば、さまざまな人の評価や検証や口コミが広まり情報の流れがボトムアップに変わり、購入した側の希少性も保有する優位性も低くなります。するとまた新品が欲しくなる、というスパイラルにハマってしまうんですね。
購入側はそこに「新しいデザインだから」とか「新機能が付いているから」と理由をつけて購入しますが、実はそれほど毎年革命的な商品はでませんから特別優れているわけではありません。単に「新しい物だから手に入れておきたい」という希少性刺激による物欲によってお金を払わされていることになります。