驕る自民は久しからず。歴史的大敗で安倍総理「一寸先は闇」状態

shima20170704
 

7月3日未明、自民党の下村博文都連会長は、都議選での大敗の責任をとり東京都連の会長を辞任する意向を示しました。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』の著者・嶌信彦さんは、今回の自民党の敗因は「安倍一強体制」とその驕り体質にあったと厳しく指摘。これを機に一強体制が一挙に崩れる可能性も捨てきれないとしています。

自民惨敗の都議選 ─安倍一強体制に風穴─

都議選は都民ファースト(以下、都民F)」の大勝となり、公明党などを合わせた小池支持勢力で過半数を制した。都知事選は、他の地方選と異なり各党とも国政選挙並みに全力をあげて戦った選挙選だったから、この結果は今後の国政にも大きく影響するはずだ。私はこれまでも安倍政権はすでにピークを過ぎこれからは衰弱してゆくと書いてきたが、一強体制は一挙に崩れてゆく気配も濃厚だ。

安倍首相は都議選を終えたら、まず閣僚人事などに手をつける方向で動いているが、これだけ大敗すると人事案も難しくなろう。すでに党内から安倍首相の驕りや稲田防衛相など安倍側近人事にも批判が強い。安部一強体制のもとなら、それらの批判もねじ伏せることができたが、これほどの負け方になると人事構想も大きく変えざるを得ないのではないか。国民に人気の小泉進次郎氏を抜擢するなど思い切った手を打ち、清新さを打ち出して局面を変えたい思いだろう。

しかし今回の敗因は、安倍首相の一強体制とその驕り体質にあったとみる向きも強いだけに、小手先の人事改革で国民の空気がかわるかどうかも疑問だ。むしろ安倍首相の姿勢や発言口調がもっと謙虚になることを求められているともいえよう。

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