誕生日が偶然、自身のメルマガ『人間をとことん考える(人間論)』の配信日にあたったという薬剤師の小原一将さん。必然的に誕生日ということに思いをめぐらせ、独りよがりの考え方をしていた思春期から、1人では生きていけないことを実感し、周りを助けながら進んでいくというマインドになった現在までを振り返っています。
誕生日には人生について考える
偶然、誕生日にメルマガの配信なので、そのことについて考えていると当たり前のことだが人は1人では生きていけないなと感じる。つい最近、人が誕生するということに触れたせいかそれを強く認識するようになった。
人は生まれてすぐ自分の力で生きていけるようにならない。他の動物も同じようなものだが、生まれてすぐに歩いたり泳いだりできる個体は多い。だが人間は違う。生まれたばかりの赤ちゃんは周りが全力でサポートしないと生きていくことすら出来ない。
それに改めて気づかされて、自分が自分の力で生きていけるようになるまでに多くの人に支えてもらったのだと深く理解出来た。
子どもの頃は親がめんどくさかったり、周りの大人に反抗的だったりする。自分が全てであり正しい存在で、独りよがりの考え方をすることが多かった。思春期の頃などはまさにそうだろう。
何かにつけて口うるさく言ってくる親が本当に嫌いだった。今でもめんどくさいと思うことは多いが、やはり感謝の気持ちの方が大きい。そしてこれまでに関わってきた人たちのことを考えても、好きな人や嫌いな人もいるのだが感謝の気持ちの方が大きくなる。
「人は1人では生きていけない」
「助けているより助けられている方が多い」
この言葉は私の好きな漫画のセリフなのだが大事に持っている言葉である。この言葉が正しいかどうかというよりも、このような気持ちで生きていくことが人生の充足に繋がるのではないかと思っている。
人間は不完全であり優秀ではなく1人では生きていけない。それでも困難で険しい問題にチャレンジして周りを助けながら進んでいく。このようなマインドで暮らしていくのが今のところ、私の中で正解なのかなと思っている。
家庭にしろ仕事にしろ自分の力だけで成し遂げられるものはないし、1人だけでやらなければいけないこともない。
いつの頃からか忘れたが、誕生日は今まで歩いてきた道のりを少し振り返る日になっている。
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