今から300年以上前、アイザック・ニュートンは木から落ちるリンゴを見て、「万有引力」の法則を見い出しました。その万有引力に引っ張られ、頬の肉も、そして重たい乳房も長い時間をかけて垂れてくるのです。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、著者で科学者のくられさんが、加齢しても崩れないバストが維持できるコツを紹介しています。
バストの年齢による変化
胸のサイズは女性それぞれ。日本人はそもそも大きな乳房ではないので、大きさが話題になることはあまりなく(女性同士ではあるのでしょうが)、男からすると、別に気になるポイントでもなんでもないことが多いのですが、それでもコンプレックスに思う人が多いバストサイズ。
女性のバストは年齢の影響を非常に受ける部分らしく、ワコールの人間科学研究所が45年に及ぶ4万人を対象とした追跡調査があります。
基本的にバストは、胸筋の上に乳腺組織、脂肪組織が集まって、胸筋にクーパー提靭帯などで接合されてできあがっています。胸が大きければ当然接合面への負荷も大きくなるので、揺れるたびに接合部分がひっぱられ伸びたり切断されたりすることで胸が垂れる、また乳房内の乳腺などの組織の量がホルモンの変化により減っていき、脂肪組織が増えて柔らかくなることで上部が凹む(そげる)、外に流れる…といったことが加齢とともに進むことが、先の追跡調査でもはっきりしてるそうです。
しかし50代になっても、体型変化の小さいグループも存在し、そういった人がどうしているのかというと…たぶん言わなくても分かってると思いますが「運動」。さらに、自分の体にあったブラをちゃんと使っているかどうか…という点になるそうです。故に、たまにちゃんとした下着専門店で見てもらって体(と姿勢、後述)にあった下着を選ばなければ、負担が増してしまう…ということのようです。
当然下着会社の調査なので下着の良さを宣伝しているとも取れるのですが、実際に、多くの美しい中高年の女性もおり、そうした方々は、下着選びにはかなり気を遣っているというハナシを聞きます。また、総じて、相当筋トレや有酸素運動を普段から心がけており、そうしたトレーニングによって体が若い状態を保とうとするのはどうも間違いないと言えそうです。
ちなみにバストサイズが簡単に美しく見える方法が1つ。それは姿勢をよくすること。
胸元を強調しないようにという意識から猫背になるとそれにひっぱられて前面に肉が寄ってしまうので、顎のシルエットも悪くなり、凄く老け込んで疲れた感じに見えてしまいます。そこで、背筋を伸ばして、正しい姿勢を心がけると、まずそれを支える筋肉が育つので、それだけで、上半身のシルエットが美しくなるわけです。
あとは運動と筋トレだ!
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