米を裏切り中国側につく日本が見舞われる「二度目の敗戦」の悲惨

shutterstock_654633664
 

今年勃発した米中貿易戦争は、経済戦争のため実態把握がしにくい状況ですが、「世界史80年周期説」に当てはめてみると、その規模は世界大戦に匹敵するそうです。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、80年前と現在では戦争の形態が変化したことを解説するとともに、「今後日本がどの国と手を組むのかが重要」と記しています。

80年ぶりの大変革せまる~日本は???

皆さん、「80年周期で歴史は繰り返す」という話を聞いたことがあるでしょうか?一番有名なのは、これでしょう。

●『フォースターニング
ウイリアム・ストラウス ニール・ハウ 著/ビジネス社

これ、トランプさんの最側近だったバノン元首席戦略官のバイブルだそうです。フォースターニングの著者ウイリアム・ストラウスとニール・ハウは、この本の内容をベースに数々の予測を的中させてきた

これ、どうなんでしょうか?私には、どうなのかわかりません。しかし、2008年にアメリカ発100年に一度の大不況」がおこった時、誰もが1929年の世界恐慌」を思いだしました。正確にいうと「79年前」ですが、「だいたい80年」といっても誰も文句をいわないでしょう。

しかし、その後の歴史は違ってみえました。オバマさんは、きちんと歴史の教訓から学んでいた。即座に大規模な金融緩和を行い、毎年200兆円という莫大な財政赤字を出しながら、経済を救済していきました。それで、1929年の世界恐慌時のように、悲劇は長引かなかった。アメリカはその後、ずいぶん長い好況がつづいています。「オバマさんは80年前の教訓に学んだので、歴史は変わったのかな?」と思えた。

しかし2018年はどうでしょうか?今年はどんな年???そう、【米中戦争が勃発した年】です。79年ひいてみましょう。

  • 2018年-79年=1939年

第2次世界大戦が勃発したのは?そう、1939年です!もちろん、こんな突っ込みが入るでしょう。「ていっても、米中貿易戦争でしょ?米中、戦闘してないし…」。そのとおり。

しかし、大国が核兵器を大量保有する時代。戦争の形態は80年前と変わっていることに留意する必要があります。つまり、アメリカ、中国は、両国だけでなく地球自体を破滅させることのできる核を保有している。だから、米中大戦争大戦闘は起こりにくい(可能性は、ゼロではないが)。それで、戦争の形態は、「情報戦」「外交戦」「経済戦」中心にシフトしているのです。

そういう意味で、米中関係は戦闘していなくても、「戦争」といえる。「覇権争奪戦争」です。結局、「80年周期説」の方向に、人類歴史は進んでいくのでしょうか?

print
いま読まれてます

  • 米を裏切り中国側につく日本が見舞われる「二度目の敗戦」の悲惨
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け