四国にはYouTuberが多い?「パラレルワーカー」に関する実態調査

2019.06.24
by ニシム(MAG2 NEWS編集部)
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老後の年金支給に暗雲が垂れ込め、「国民の自助努力」がそれとなく求められ始めている今、働き方改革の流れを受けて昨年あたりからパラレルワークが一気に注目され始めています。ところで、パラレルワークを始めている人々は実際どれくらいいるのでしょうか。また、具体的にどんな仕事を選んでいるのでしょうか。インターネット接続サービスの「So-net(ソネット)」が全国の20代〜50代の2,500名を対象に「パラレルワークに関する実態調査」を実施したところ、「好きなこと」を複業に選んでいる人が多いことが見えてきました。
パラレルワーク(複業)とは、本業が空いた時間を利用して行う「副業」と異なり、本業を複数持って、一つのビジネスに依存しない新しい働き方を指しています。

すでに約5人に1人がパラレルワーカーの時代

「あなたは現在、複業をしていますか?」という質問に対し、約5人に1人がしていると回答。その中でも20代女性のパラレルワーカー人口の推移をみると、働き方改革関連法の公布(2018年7月)から複業を始めた人が約7割という結果になり、特に若い女性がこの新しい働き方に注目していることが判明しました。一方、専業ワーカーに対して、「複業をしてみたいと思いますか?」と質問したところ、約6割がしてみたいという回答結果に。また、「あなたの所属している会社(仕事)では複業が認められていますか?」と質問したところ、認めていない会社は約6割であることが明らかになりました。

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働き方改革以降、すでに複業を開始している人が5人に1人いるとの結果、あなたのオフィスの同僚も、実はすでにこっそり何かを始めていのるかもしれません。一方で、複業がまた認められていない会社も多いようで、複業をスタートする機会を今か今かと待っている人もかなりいそうです。

「好きなことが できること」を重視している傾向。男女差も

「あなたが複業をしている理由は何ですか?」と質問したところ、「収入を増やすため」(77.8%※)、「好きなことをしていたいため」(32.2%※)順で多い結果になりました。「あなたが仕事をするにあたり重視していることは?」という質問に対しては、「自分の好きな業務内容を重視する」が1位となり、「好きなことができるという点にやりがいを感じているということが判明。また、男女別でみたところ女性が「自分の好きな業務内容である」(69.5%※)と回答したのに比べ男性は59.0%※と10ポイント以上の差が見受けられ、男女間で複業に対する考え方に違いがあることがわかりました。※複数回答可

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公的福祉が老後の安心にならないのではないかという不安が募る今の時代、少しでも自助努力をと、収入を増やすことが第一目的であることは間違いなさそうです。その上で、好きなことを重視する傾向が男性よりも女性に多い結果なのは、男性の方が家計への責任感を強く持っているからでしょうか。

「人気複業ランキング」発表!年収が高い人ほどネットで副業

「あなたが現在やっている複業は?」という質問に対しては、1位ライター・作家」(20.2%※)、2位投資家(株式、不動産など)」(18.2%※)、3位Web制作」(11.2%※)という回答結果に。その中でも、年収800万以上の人においては、「Web制作が約50%※、「システムエンジニアが約40%※と、年収が高い人ほどインターネットを利用した複業をしている傾向がありました。また、今後やってみたい複業について質問したところ、「デザイナー」、「イラストレーター」、「コンサルティング」などの専門性の高い職業や、「動画配信」、「インフルエンサー・ブロガー」などのインターネット関連の複業が多いことが明らかに。※複数回答可

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1位のライターは、主婦や未経験者でも気軽にチャレンジできそうで、かつ努力次第ではキャリアを積んでいけそうなイメージがあるのでしょうか。2位の投資家は、少ない時間で効率的にお金を増やすには良い複業なのかもしれません。

パラレルワーカーは、一週間あたりの平均労働時間が約6時間も短い

「あなたの1週間あたりの平均労働時間と仕事内でのインターネット利用時間をそれぞれお答えください」と質問したところ、パラレルワーカーは専業ワーカーと比較して、平均労働時間が約6時間も短いことが明らかになりました。また、仕事におけるインターネットの利用割合は専業ワーカーと比べ、15%も高いことが判明。パラレルワーカーは、インターネットを活用することで効率的な働き方を実現していることがわかりました。

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会社のように決められた時間にオフィスにいなくて良いうえ、自分の裁量で行動できるので効率的な仕事ができるようです。しかもインターネットを利用すれば、通勤の苦労も不要ですね。

地方のパラレルワーカーほど動画配信などネット複業にチャレンジ

「あなたが現在やっている複業は?」という質問したところ、「動画配信が四国地方では約42%※、東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)では約20%※と2倍以上の差が出ました。また、東北地方においては、「Web制作」を複業にしている人が約42%※という結果になり、地方のパラレルワーカーはインターネットを駆使した複業をしている人の割合が高いことが判明。※複数回答可

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地方に住んでいても、インターネット回線とスキルがあれば様々な複業が可能なことがわかります。

注目のパラレルワーク、「簡単な操作で高収入」などとうたった詐欺も次第に増えているそうですから、その点にはくれぐれも気をつけつつ、身の丈にあったところからチャレンジして、ぜひコツコツ自助努力を。

「ソニーのネット ソネット」特設サイト: https://www.so-net.ne.jp/access/special/sony_so-net/
情報:ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

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