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また起きたバイトテロ。お客さん側も注視したい、飲食店ができる5つの防衛策=午堂登紀雄

くら寿司、大戸屋ほかバイトテロが後を絶ちません。店側やオーナーはどうすれば防げるのでしょうか。非常に困難と言わざるを得ませんが、5つの防止策を解説します。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2019年3月18日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

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バイトテロの予防は難しい

先日、外食チェーンの大戸屋が、3月12日に一部店舗を除いて一斉休業し、従業員の再教育と店舗清掃を行ったことが話題になりました。同時に、業績の下方修正や役員報酬も減額するという発表もありました。

こうした飲食店などで従業員が撮影した不適切な動画や画像が、SNSに投稿されて炎上する事件は、かつては「バカッター」、昨今では「バイトテロ」などと呼ばれ、収まることがありません。

私自身、コンビニチェーンで店長を経験したことがありますし、友人知人にも飲食店を経営しているオーナーは多いため、この問題が他人事とは思えません。

今回の大戸屋の対応は、特に社員や従業員に対し「オレたちは本気だ」という意思を表示したことで大変大きな意味があったように感じますが、多くの店舗はここまでは難しいと思います。

そして店舗側やオーナーは、このような事件が起こるのを防ぐことはできるかというと、結論から言うとやはり「難しい」と思われます。

なぜ若者は自爆するのか?

なぜこのような不適切画像をアップするかというと、まず自己肯定感の低い若者特有の承認欲求の強さが挙げられます。

適度な承認欲求は誰でも持つものですが、それが強すぎると、とにかく「目立てばよい」「面白がってもらえれば認められる」という発想になります。なので方法は何でもよいのですが、ふざけた内容の方がウケるわけです。

手軽にウケることが重要なので、善悪とかその行為をしたあとどうなるかという想像力が欠如してしまいます。

また、ネットリテラシーも未熟です。「見ているのは仲間内だけ」という甘い認識で、その中の誰かが拡散してしまうかもしれないというリスクが想定できない。

本来はそうではない成熟した人材を雇うのがベストですが、外食産業はどこも人手不足。

企業の正社員選考のようにじっくり面接をする時間もないし、シフトを埋めるには人材の質にこだわっていられないという事情もあるでしょう。

また、質の高い若者はもっと時給や給与の高い仕事を選びますから、そうではない人材が、一般的に採用のハードルが低い外食産業に流れやすいと言えます。

Next: 質の高い人材を雇えない飲食店はどうする? 5つのバイトテロ防止策

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