甘やかしたツケ。関係悪化を日本のせいにする韓国に取るべき態度

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同意を見たはずの慰安婦問題や徴用工訴訟で、日本を標的にする韓国。斯様に日韓関係が冷え切っているさなかの5月19日に、韓国国会議員団11人が来日したことは日本国内のみならず国際社会を驚かせました。AJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんは、自身の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、悪化した日韓関係を好転させるため、本来望ましいとされる日韓それぞれの外交の姿勢や関係改善の手順を記しています。

訪日韓国議員団の皆さん、あなた方の大統領を糾弾してから出直しなさい

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

日韓関係改善を模索して、韓国の超党派国会議員団11人が来日したそうです。報道によると、彼らは謝罪の意を示すことも対応策を提案することもせず、ただ日本の軟化を期待して訪れたようです。

いかにもと言ってしまえばそれまでですが、お粗末極まりないですね。まずは自分たちの親分の態度を徹底的に正してから来るべきでした。

肝心の文在寅大統領自身はどんな思考をしているでしょうか?オリジナルの韓国語ソースを検証してみましょう。

エア野党会員の山本光一さんからの報告をご紹介します。


5月9日夜に、1時間半近くにわたって行われ、韓国で全国に生中継された文在寅大統領のインタビュー、文在寅政府2年特集対談「大統領に聞く」を邦訳して検証してみましょう。

現在も青瓦台(韓国大統領府)のサイトに動画と共に全文掲載されています。

その最後のほうで日韓関係について語っています

その部分の記事の小見出しには「韓日関係:新天皇即位を機に韓日関係発展を希望、歴史問題が足を引っ張ることは遺憾」とあります。

文大統領は、このインタビューを担当したKBS(日本のNHKに当たる)の女性記者の質問に、こう答えました。

記者 「過去の歴史の問題は、私たちとしては、現在となっては過去は消すことのできない問題であり、この過去の歴史の問題が韓日関係の足かせになって、あまりにも長い時間が経過しました。実質的に協力すべき問題が多いはずなのに、まったく進められていません。しかし、日王(※韓国メディアは「天皇」ではなく「日王」としている)の交代がひとつのきっかけとなったためでしょうか、日本では日王の訪韓を推進する話もマスコミで取りざたされていると承知しています。この事案について検討されましたか?」

大統領 「違います(天皇の訪韓については検討していない)。とにかく日本で新しい天皇(※天皇と言っている)が即位したことを機に韓日関係がもっと発展してほしいという希望を持っています。私は韓日関係はとても重要だと考えており、これからも、もっと未来志向的に発展していかなければならないと思っています。ただ、それは困難に直面しており、歴史問題が両国関係の発展の足を引っ張っているのですが、それは決して韓国政府が作り出している問題ではありません

過去に厳然と存在した不幸な過去のために、韓日基本協定が締結されはしましたが、人権意識が高まり、また国際規範がより高まる中、依然として少しずつ傷が表に出てきているのです。この問題によって未来志向的な協力関係が損なわれないよう、両国政府がうまく知恵を集める必要があるのです。

しかし、日本の政治指導者たちが頻繁にこの問題を国内の政治問題として扱っているため、歴史問題が未来志向的な発展の足を引っ張ることが繰り返されていると思います。私は両国が共に知恵を集めていくことを願っています」

記者 「来月のG20での韓日首脳会談は準備に入った状況でしょうか?」

大統領 「そのとき日本を訪問しますが、その機会に安倍首相と会談ができれば、それはいいことだと思います。


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