「上級国民」と叩かれた池袋事故の男性が退院、被害者への手紙に批判も

2019.05.17
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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4月に東京・池袋の路上で、飯塚幸三氏(87)の運転するプリウス車が暴走し、死亡した松永莉子ちゃん(3)と母親の真菜さん(31)を含む12人を死傷させた事件で、18日午前、飯塚氏が退院したと、報道各社が報じた。報道陣からの問いかけに「申し訳ありません」と答えたという。目白署で5時間の任意聴取を受けたあと、報道陣に謝罪の言葉を口にしたあと、タクシーに乗り込んだという。

また、TBSテレビをキー局とする民放のニュースネットワーク「JNN」は17日午前、独自の取材で、飯塚氏が事故の被害者の1人に宛てた謝罪の手紙の内容を公開し、ネット上で批判の声が多数挙がるなど、大きな話題となっている。

● 池袋の12人死傷事故、運転男性 過失認め謝罪の手紙(JNN)

飯塚氏は手紙の中で「私の起こした事故により、大きなお怪我を負わせてしまい、大変申し訳ございません。伏してお詫び申し上げます」などと謝罪、手紙の日付は5月2日となっているという。公開された手紙は、同事件のうち、重傷を負った78歳の男性に宛てたもの。男性は都内の病院でリハビリをおこなっているという。

事件直後、飯塚氏は「アクセルが戻らなくなった」と説明していたが、手紙には「自分の過失を責めるばかり、治療などの費用について誠意をもって償いたい」とする主旨の内容が自筆で綴られていたという。

飯塚氏は、旧通産省工業技術院の元院長。その肩書きや、事故後に報道各社から「元院長」「さん」などと、「容疑者」という呼称を使用されず、また胸の骨を折る怪我を負ったことを理由に現在も逮捕されていないことから、ネット上では「上級国民」などと呼ばれ、いまなお批判の対象となっている。報道によると、飯塚氏は18日に退院、警視庁目白署は過失運転致死傷の疑いで飯塚氏から任意聴取で捜査中だという。今後、本人立ち会いのもと現場での実況見分をおこなうなどする予定だという。

この手紙の公開をめぐっては、ネット上で再び多くの批判の声が挙がっている。(随時更新)

「飯塚氏からの手紙」公開を受けたTwitterの反応











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image by: StreetVJ / Shutterstock.com

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