鍼灸師が教える初夏の熱中症対策。就寝前の水分補給と便通促進法

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5月に入り、最高気温が高い日になると聞こえてくる熱中症搬送のニュース。今年も西日本を中心に既に多くの搬送者が出ているようです。6月上旬までは例年より気温が高めという予報もあり、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、まだ暑さに慣れていない体内にこもる熱を排出するために必要なことを教えてくれました。

暑い暑い初夏

【気温高めの長期予報に注意】

天気予報で1カ月の長期予報が出ましたね。5月から6月上旬までは、例年よりも気温が高く、梅雨入りはちょっと遅くなるとのこと。

すでに東京では夏日を記録していますから、日中の暑さはやはり対策が必要。同時に朝夕の涼しさも、まだまだやっかいな対策対象。

汗をかけないカラダでは、朝夕の冷え込みだけでなく、日中に体内にこもる熱気対策が、急務ですね。昨年この時期からすでに熱中症で搬送される報道もあり、今年もこれには気をつけたい。

【体温調整には、充分な体温と水分補給】

まだまだ汗をかけないカラダでは、深い呼吸や利尿をうながすことで、効果的な体温調整を期待することができます。ただ、深い呼吸をするにも、たくさん排尿するにも、体力と充分な体温が必要。スタミナ不足にならないように、毎晩の睡眠は大切です。

日中こもった熱が睡眠の邪魔をしないように、就寝前にはお風呂に浸かって血流をうながしつつ、一度体温を十分に高めて、可能なら一汗かいておくとよいです。寝る前には、1杯の水分を補給しておくとよいでしょう。

足先が冷えるようなら、体温が不十分な証拠ですから、温かい白湯などで水分補給するのがオススメ。リラックスして血流よく眠ることで、腎臓で体内にこもる熱を濾過して、翌朝しっかり排尿することで、体調を整えることができます。

【熱のデトックスには便通促進】

体内にこもる熱は、利尿をうながすだけでなく、便秘を予防することでも適います。そもそも体力が落ちて腸の運動が悪くなると、便通が悪くなり体内に熱がこもりやすくなります。

海藻類やサッとゆでた豆類(ソラマメや枝豆、豆苗(とうみょう)やもやし)を食べておくと、便通がよくなり腸内の熱を冷ます効果があります。

バナナやキウィのような果物をヨーグルトなどといっしょに食べるのも、腸内の働きを刺激して便通をうながすとともに、毛穴の働きを丈夫にしたり、ほてる筋肉の熱を冷ます効果があるので、お好みで食べておくのもよいですね。

image by: Diego Cervo, shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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