ゴールデンウイーク前に再流行の気配が伝えられたインフルエンザ。今年の春は、例年以上に天候が安定せず、寒暖差が激しいため、免疫力が低下しやすくなっていることも一因だと、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生。インフルエンザや風邪に罹らないために自宅で気をつけたいこと、就寝時の対策などを教えてくれます。
繰り返すインフルエンザの流行
【いまだに流行るインフルエンザ】
今年は例年になく季節外れのインフルエンザが流行しているようです。インフルエンザといえば、冬に流行するもの、というイメージがあります。ウイルス自体1年を通して存在しているのですが、ウイルスが感染しやすい大気の状態になるのが冬場。
今年は春を過ぎてもなぜか、いまだにインフルエンザがまん延しています。じつは寒さ以外にも、インフルエンザが感染しやすい大気の状態があり、また、インフルエンザに容易に感染してしまう、季節にかなっていない体調不良を抱えている人が多いことが原因しています。
【感染の原因は乾燥】
4月は1年でも空気が乾燥しやすい季節です。降水量が少なく「春の嵐」で冷たい風や温かい風が、あちらこちらから吹きすさぶ。こうした空気の乾燥は、肌の抵抗力を奪い、呼吸器粘膜にも負担をかけます。
また、気温や気圧が安定しない分、自律神経の働きが整わず、自律神経失調症状でめまいや頭痛、だるさや内臓機能の低下などを伴い、同時に抵抗力、免疫力が低下してインフルエンザなどの風邪をひきやすくさせます。
今年はどうやら、こうした不順な大気の影響と、季節にかなわないコンディションが同時に重なり、インフルエンザがまん延しやすい年になっているようです。
【季節外れのインフルエンザ対策】
部屋の加湿は、インフルエンザや花粉症、一般的な風邪ひき予防に効果的です。呼吸器粘膜や肌の保湿がかなうと、外界への抵抗力が高まります。外出時だけでなく、室内でもマスクをしたり、肌を隠すようなそでの長い衣服やストールを巻いておくことも効果的。
就寝中は首にタオルを巻いておくと、寝ている間も抵抗力が落ちずに済みます。疲れたカラダでは、すぐに風邪をひいてしまいます。ゴールデンウィーク後半は、睡眠時間をたくさんとりつつ、日常生活リズムをとりもどせるような生活に移行できたらいいですね。
いつも通り、朝の目覚めがすっきりしていれば、上手なインフルエンザ予防がかなっています。もし、朝の目覚めがよくなかったり、朝からカラダの疲れを感じるようなら、回復が不十分。
軽めの食事と毎晩の入浴で、カラダの負担を減らしつつ、血流を高めて質のよい睡眠をとれるように工夫していきましょう。
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