ボディメイクのプロに聞く「カフェインの摂り過ぎは問題ある?」

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コンテストを控えた減量期にカフェイン摂取を意識する人は多くいるようです。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』を発行する桑原弘樹塾長のもとには、覚醒効果の低下を感じ、摂取過多を心配する相談が届きました。塾長は摂り過ぎても脂肪分解などの効果が落ちることはないとしながらも、一般ドリンクの感覚でエナジードリンクを飲むのは逆効果になる場合もあると、注意を促しています。

カフェインの摂り過ぎについて

Q. 減量に入るとブラックコーヒーを多用してしまいます。口が寂しいという理由がメインですが、カフェインの摂取も意識しています。ただ、別途エナジードリンクなども飲んだりするので、摂取量が多過ぎないか心配になったりもします。最近はカフェインの摂取で覚醒する感覚もあまり感じないようにも思えます。カフェインについてはどう思われますか?(46歳、男性)

桑原塾長からの回答

いよいよ本格的にコンテストシーズンに突入といった感じがしますね。有酸素運動をする人も増えてきますし、何よりも日焼けをする人が一気に多くなります。 コンテストが近付くと、グッと脂肪を落として絞り込んでいる人も増えて、なんだか自分が怠け者のような錯覚になったりします(笑) コンテストを目指すトレーニーは日常的にプロテインをはじめ、何らかしらのサプリメントを活用していると思われますが、特に関心を集めるのがエルゴジェニックエイドと呼ばれる類のサプリメントではないでしょうか。

エルゴジェニックエイドとは、サプリメントの中でも栄養補助という位置づけから抜け出して、サプリメントの効果をダイレクトにパフォーマンスに反映させる類のものを指します。 ともすると、ドーピング違反となる薬物などのイメージがありますが、少なくとも日本国内においてエルゴジェニックエイドとして扱われているサプリメントは食品であり、かつドーピングの対象とはなりません。おのずとエルゴジェニックエイドと呼ばれるものは限られてきますが、もっとも身近でかつ効果も体感できるのがカフェインかもしれません。

カフェインも2004年以前は一定量がドーピング対象となっていましたから、いまだ競技によってはドーピングのイメージがあるかもしれませんが、現在はモニタリング薬物としての位置づけにあり、検査の対象項目にはあるものの違反とはなりません。コーヒーや緑茶を始め一般的な食品に幅広く含まれるうえに、極端な量を摂取しない限りは副作用などの心配が少ないからでしょう。

カフェインの効果といえばまずは鎮静効果と覚醒効果で、総合感冒薬や頭痛薬などにも配合されています。また、栄養ドリンクの効果の多くもカフェインであります。 最近は、エナジードリンクの名称で様々な商品がありますが、私がエナジーという名称には違和感を感じるのは、カロリーを多く入れたドリンクではなく、実際は、カフェインドリンクだからであります。 摂取量が1グラムを超えると嘔吐や動悸が起こり、10グラムで致死量となりますから、ドーピングの対象外とはいえもちろん乱用はご法度です。

しかし、実際はレッドブル(250ml)でカフェイン80mgですし、ロックスターエナジードリンクが100ml当たり48mgモンスターエナジーが100ml当たり40mgですから、通常の範囲内での活用はトレーニング効果を高めるうえで効果的でしょう。 注意すべきは、特に海外のエナジードリンクは1回分(1本)の容量が大きく、500mlなどもありますから、ジュース感覚では決して飲まないようにすることです。ましてや、喉の渇きという観点からは、全く逆効果となりますから要注意です。(メルマガ記事より一部を抜粋)

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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