観光地や物価まで。知っておきたい基本の「オーストラリア」旅行情報

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2019/06/24

発展した都市部、少し郊外へと足を伸ばすと日本では見られないスケールの大自然や野生の動物たちが待ち受けるオーストラリア

留学やワーキングホリデーなどでも定番の国のため、初めての海外旅行にオーストラリアはどうだろう?と考えている方も多いことでしょう。

オーストラリアの大きな空とどこまでも広がる青い海は、一度目にしたら生涯忘れられない思い出になること間違いありません。

大自然を満喫する観光メインの旅も良し、英語力を伸ばすための短期留学先としてオーストラリアを選ぶも良し。なんとなく身近に感じる国へ、足を運んでみませんか。

今回は初めてオーストラリアを訪れる際に、事前に知っておきたい基本情報を、リアルな視点から盛りだくさんにお届けします。

歴史から見た、オーストラリアってどんな国?

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オーストラリアは南半球、オセアニアの島国です。日本の約20倍の面積の国土に約2300万の人々が暮らす国で、国土の大半は手付かずの豊かな自然が残っています。

公用語は英語ですが多民族国家であり、さまざまな国の人々がともに暮らす国でもあるため、日本からの留学生や移住者も多く、外国人も暮らしやすい国といえますね。

首都は先住民の言葉で「人が集う場所」という意味を持つキャンベラです。1900年台の初頭、シドニーとメルボルンの間で「どちらが首都になるべきか」という果てしない議論が行われ、その解決策として田舎町だったキャンベラが選ばれてしまった、興味深い経緯があります。

その後、都市デザインのコンペティションが行われ、長い年月をかけてゆっくりと都市開発が行われました。


日本からの行き方(アクセス)は?

日本からの所要時間は約7時間から約10時間

日本からオーストラリアまでは、直行便が数多く出ています。それも一カ所だけではなく、オーストラリアの主要都市までの直行便がいくつも就航しているので、旅の拠点となる街までひとっ飛びというバツグンの便利さ。トランジットの必要がないので、一人旅が初めての方も心配いりません。

一国のなかで3つのタイムゾーンがある

オーストラリアは一つの国のなかで3つのタイムゾーンが採用されています。日本にはタイムゾーンがないので、ちょっと馴染みにくいかもしれませんね。

例えば、同じ国であっても東のシドニーから西のパースへ移動した場合、マイナス2時間の時差が生じます。日本とオーストラリアの時差を計算する場合も、降り立つ都市によって時差が異なるので注意しましょう。

旅行計画前に知っておきたい、リアルなオーストラリア

オーストラリアへの入国はビザが必要!電子ビザ「ETAS」の申請を

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日本のパスポートは世界最強ともいわれ、ビザ無しで入国できる国が一番多いパスポートです。そのため海外旅行の際にビザを意識することがあまりないのですが、オーストラリアへ入国するためには、電子ビザ「ETAS」が必要になるので注意しましょう。

「ETAS」は、すべてインターネット上で手続きが可能で難しい手順もないため、初めての方でも安心です。自分での手続きが不安な方は、代行業者にお願いしましょう。旅行業者を通しての申請も可能です。

オーストラリアの通貨は?物価は高い?

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オーストラリアの通貨はオーストラリア・ドルです。2019年6月23日時点では、1オーストラリア・ドルは約74円。そして実は物価の高い国で、500mlの水が1本2オーストラリア・ドル程度で販売されています。

場所により物価は異なりますが、観光客の多いシドニーなどは日本と比べると遥かに物価が高く、費用を抑えて観光を楽しむのは至難の業です。

シドニーでは特に外食費が高く付くので、旅の費用を抑えたい方はキッチン付きのアパートメントタイプの宿泊施設にして自炊をする、スーパーマーケットで買い物をするなどの工夫をおすすめします。

オーストラリアの治安は?

日本国内ではあまり事件の報道もなく、留学生も多いことから、オーストラリアは治安が良いイメージがあるかもしれません。

自然に囲まれた場所でおおらかな国民性ということもあり、ついつい警戒心を解いてしまいがちですが、やはり締めるところはきっちりと締めておかないといけません。日本と同じ感覚でいるとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

オーストラリアの治安は確かに悪いわけではありませんが、それでも金銭を狙ったスリ、置き引きなどは多発しています。夜遅くに女性が一人で歩くのもやはり危険なので、注意しておきましょう。

オーストラリアはチップの文化がない、けど…

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オーストラリアには海外旅行で心配なチップの文化がありません。物価が高く、平均年収も高いオーストラリアでは、アメリカのようにチップが生活に関わることがないので、要求されることもほぼありません。

欧米からの観光客はチップ文化が当然と考えているので、飲食店などではまれに渡している人を見かけますが、基本的にはなくても大丈夫です。

ただし、2000年のシドニーオリンピックを機に海外からの観光客が増加したこともあり、シドニーやメルボルンなど都市部の中級〜高級レストランなどでは、チップを払うシーンが増えています。

チップはできるだけ現金で渡してあげることがベストですが、チップ欄があるクレジットカード用紙の場合は、支払額の5〜10%ほどと見て支払うことをおすすめします。

このほかにも、支払い総額を切り上げてチップ分を上乗せし、キリの良い数字で支払うのもいいですね。

気になる気候と服装。そして気をつけたいのは紫外線!

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真夏のサンタクロースのように、オーストラリアは日本とまったく反対の季節だということは有名ですね。

9月に春が始まり、11月からが夏、3月には秋が来て6月に冬が訪れるのがオーストラリアです。しかし、一口にオーストラリアの気候といっても、地方により大きな差があります。

オーストラリアの北側であれば熱帯気候に属し、冬でも日中であれば半袖で過ごしている人の姿も見られます。

東南部にあるシドニーやメルボルンなどは、四季がはっきりと分かれている温帯性気候。夏は暑く、冬は雪がふる場所もあります。夏でも太陽が隠れると肌寒く感じることもあるので、脱ぎ着できる薄手の羽織モノを持っていくのをおすすめします。

そして、どの気候帯に属している場所でも、オーストラリア旅行で一番気をつけたいのが紫外線です。赤道直下のオーストラリアは紫外線がとても強いので日焼け止め帽子サングラス必須アイテムです。

忘れてしまったら物価の高いオーストラリアで購入することになってしまうので、必ず日本から持って行きましょう。


オーストラリアの地方を知ろう

オーストラリアは6つの州と、2つの特別区域に分かれています。広大なオーストラリアは、目的とする観光スポットによって拠点となる街を選ぶのが便利です。

オーストラリア最大の都市があるのはニューサウスウェールズ

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まずは、一番観光客が多いシドニーを州都とするニューサウスウェールズ州です。オーストラリアの東南に位置する州で、シドニーにあるロックス地区からイギリス人達が入植を始めました。

シドニーはオーストラリア最大の都市で、文化の中心地となっています。オーストラリアのシンボルであるオペラハウスハーバーブリッジがあるほか、郊外に出ると世界遺産のブルーマウンテンズ国立公園があり、都市観光自然観光2つを合わせて楽しみたい方におすすめの都市です。

やはり初めてのオーストラリアはシドニーを拠点にするのが便利ですし、いかにもオーストラリアらしい旅ができますよ。

食通な大人向けの旅が楽しめるビクトリア州

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ニューサウスウェールズ州の下に位置するのが、オーストラリアで一番小さなビクトリア州です。州都メルボルンはオーストラリア第2の都市です。

メルボルンはシドニーに比べると観光客は少なく、落ち着いた印象の街ですね。街歩きを楽しみたい方はメルボルンを訪れるのも良いでしょう。

そしてここは、カフェやレストラン、ワイナリーが多数あるいわば「美食の州」。旅行の醍醐味は食!という方へおすすめの、大人向けの街です。

家族連れにぴったり、クィーンズランド州

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ニューサウスウェールズ州の北側に位置しているのがクィーンズランド州で、州都はブリスベンです。

ブリスベンはオーストラリア第3の都市で、シドニーに比べるとそれほど大きな街ではありません。物価の高いオーストラリアにあって、ブリスベンは比較的物価が抑えられている印象。旅行者にとってはありがたい街ですね。

車で1時間ほどの場所には、オーストラリアの固有種で、日本でも大人気のコアラ触れあえるローンパイン・コアラ・サンクチュアリがあり、家族連れにもとってもおすすめ。

近郊の小さな美しい島へのアクセスも良く、オーストラリアの自然を満喫したい方におすすめの都市です。

南オーストラリア州の州都・アデレードはアートの街

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南オーストラリア州は、シドニーのあるニューサウスウェールズ州の西側に位置しています。シドニーやメルボルンに比べるとこちらもまだまだ観光客は少なく治安もよく落ち着いた雰囲気です。

州都アデレードはアートの街として知られており、美術館やギャラリーがたくさん。博物館の数も多いので、ちょっと知的な旅におすすめの場所です。

オーストラリアで一番のんびり?としたノーザンテリトリー

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南オーストラリア州の北側にあるノーザンテリトリーは、オーストラリアの準州です。州都はダーウィンで、アボリジニの歴史と大自然を抱く州です。

先住民アボリジニの聖地・ウルルやカカドゥ国立公園などもこのエリア。日本では見ることのできない広大な自然を満喫したい方におすすめです。

人口が少なく、のんびりとした雰囲気のオーストラリアを楽しむことができますよ。

マリンアクティビティが充実の西オーストラリア

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オーストラリア大陸の3分の1を占めている一番大きな州が、西オーストラリア州で、州都はパースです。

オーストラリア一美しい街といわれるパースは程よい大きさの街で、パースを拠点に周辺の自然観光を楽しむのがおすすめ。

イルカやジンベイザメ、そしてクオッカに会えるロットネスト島へもパースが拠点となります。

サンゴ礁が美しいビーチもあるので、マリンアクティビティを楽しみたい方はパースを拠点にするのも良いでしょう。

一番小さなタスマニア州

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オーストラリア大陸の南に浮かぶ小さな州が、タスマニア州。州都はホバートです。北海道よりも小さなタスマニア州は、なんと島の4分の1が国立公園に指定されている、自然あふれるエリアです。

手付かずのオーストラリアの自然を満喫したい方におすすめの州ですね。絶滅危惧種のタスマニアン・デビルにも会えますよ。

海外旅行は都市観光よりも田舎に行ってこそというこだわりの旅をしたい方にもおすすめのエリアです。

オーストラリアの定番土産は?

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美しい景色やランドマークは思い浮かぶものの、オーストラリアのお土産って一体何を選べば良いの?と思っている方もいるかもしれません。

チョコレートやマカダミアナッツなどを適当に購入してしまうと、実は日本にもあったり、はほかの国でも手に入るなど、残念な事実に直面することも。

お土産は気持ちの問題なので珍しいものでなくてもいいものですが、せっかくならオーストラリア感はほしいところ。

そこでおすすめしたいのが、スーパーでも購入できるパパイヤ軟膏です。リップバームやハンドクリーム、火傷や切り傷などにも使える万能な軟膏で、パパイヤの成分を含んでいます。オーストラリアの地元住民には定番の商品です。

スーパーではオーストラリア限定フレイバーのティムタムやリプトンの紅茶などもあるので、ぜひ探してみてくださいね。

初めてのオーストラリアもこれで安心!

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十分に発展しているオーストラリアは、私たち日本人にとって旅行しやすい国です。しっかり準備をして、情報を集めておけば初めての個人旅行でも大丈夫。

長期休みの際には、思い切って自由な一人旅や、友人やパートナーと時間に縛られない旅へ出かけてみましょう!

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  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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現在は都内の旅行会社で働きつつ、週末をからめた弾丸トラベラーとして世界各国を旅するアラサー女子。

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