「どんなに頑張っても問題を解決できない」と思ってしまうとこと、ありませんか? そんなときはそもそもの解決法が間違っているのかもしれません。問題解決には「現実を直視することが必要」と言うのは、心理カウンセラーの吉田こうじさん。今回吉田さんは自身の無料メルマガ 『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』で、悩みを解決するための「正しい考え方」を解説します。
間違った悩みの解決方法
色々な方の心のお悩みを伺ってきて思うことは、現実を直視することなく、何とかして問題を解決しようとするケースがとても多いということ。
例えば、本当は夫との関係性が非常によろしくなくて夫に激しい敵意を持っているにもかかわらず、その敵意をむき出しにしてしまうと自分が社会的に不安定になってしまいかねないから、その敵意を夫ではなくて、姑さんに向けてみたり、職場の人に向けてみたり、あるいはお子さんに向けてみたり……。
で、さらにもっと深く掘り下げると夫よりも実の父親への抑圧した怒りがあったりするのは本当に良くあることです。
この「抑圧されてきた怒り」は様々な悩みを生み出す原因になるのですが、そこには目を向けずに現状をなんとしようとしてもそれはなかなか無理な相談なわけです。
以前、ある不登校のお子さんがいました。いわゆる対人恐怖でクラスに入れないんです。
このお子さんの不登校の原因は学校でのいじめではなく両親の不仲でした。両親が互いに攻撃しあい、そのフラストレーションをお子さんにぶつけていたのです。そこを修正しないままお子さんの不登校をなんとかするってのはやっぱりちょっと無理な相談なんです。
とは言っても現実を直視するのってはとても頭にきたり、苦しんだり怖いことだったり……、と思うかもしれませんが、実は現実を見ないからとてもイライラしたり苦しんだり怖いワケで。
現実を無視して泣いて騒いでいたら誰かが手を差し伸べてくれたのは赤ちゃんの時までなんです^_^。大人になったら、
- 悩みの本質はなんなのか?
- 怒っている本当の相手は誰なのか?
- 自分が変えられることはなんなのか?
- 自分が変えられないことはなんなのか?
- 自分は本当にどうしたいのか?
こうしたことを一つひとつしっかりと現実の自分と向き合いながら答えを出していくと、悩みだらけの世界から少しずつ抜け出せると思います。
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