スターバックスが高級旗艦店の出店で示すブランド活性化の重要性

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中目黒と池尻大橋の間の目黒川沿いに、世界で5店舗目となる「スターバックスリザーブロースタリー」がオープンし話題となっています。ドリンクの主な価格帯で900円以上という高級旗艦店を出店したスターバックスの狙いはどこにあるのでしょうか?メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、歩みを止めることなく自社ブランドを新しいステージ上げる姿勢について解説します。

「スターバックスリザーブロースタリー」がオープン

2月28日に東京の中目黒にオープンした、スターバックスリザーブロースタリーが大きな話題になっていた。スターバックスリザーブロースタリーとは、コーヒーの焙煎機があるスターバックスの旗艦店で、本社があるシアトル、上海、ミラノ、ニューヨークに続いて、東京が5店舗目になるとのこと。

開店の当日は、入店応募を事前にネットで募集したそうだが、希望者が多く、入場規制がかけられ、募集人員1200人のところに、数万人が応募したとも報道されていた。

実際、この日東京オフィスに遊びにきた私の友人が、午前中に整理券をもらったそうで、その番号がなんと3800番台。彼が入店できたのは、午後2時過ぎだったとのことだ。

各種報道によると、これまでのスタバとの違いが目立つ。店舗に入ってまず目を引くのは、4階まで17メートルの吹き抜けで、キャスクと呼ばれる巨大なコーヒー豆の貯蔵庫があり、それを中心として、豆を運ぶためのチューブが、店中に張り巡らされているため、「ゴーッ」という音が響くらしい。

もう一つの大きな特徴として、スターバックスの通常メニュー以外での、上質なコーヒーが多く揃えられている点。ドリンクの主な価格帯が900円以上ということで、通常のスターバックスよりかなり高く設定されている。

コーヒーも、通常のスターバックスにある、ドリップやカフェラテに加えて、コロンビアなど豆の産地ごとの、いわゆるストレートコーヒーなどが中心とのこと。

ロースタリーというくらいで焙煎からするため、ひきたてのコーヒーが楽しめる、という点を強調していると言える。

コーヒー以外も充実しているのも大きな特徴だ。2階には、ティバーナという、中国茶や紅茶を使ったドリンクが中心のフロアがあり、3階はバーカウンターになっていて、コーヒーを使ったカクテルなど、アルコール飲料が飲めるそうだ。

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