保険会社は怖い。交通事故の示談金も弁護士通すとここまで違う

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「交通事故での示談交渉など、自分には関係ない話」だと思っている方も多いのではないでしょうか。実際はいつ自分が事故の被害者になるとも限りません。そんな時に、適切な金額交渉ができる自信がありますか?今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、示談交渉を弁護士に相談すべき理由を記しています。

交通事故示談交渉の驚きの真実

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

今回は、交通事故の被害に遭った際の示談交渉における驚きの真実についてご紹介します。

交通事故の被害に遭うと、会社を休んだり、後遺症が残ったり、など、様々な損害が発生します。参考記事です。

● 交通事故で正しい後遺障害等級が認定される人、されない人の違いとは

そこで、加害者に対し、慰謝料など損害賠償の請求をしていくことになります。多くの場合には、加害者が任意保険に加入していますので、保険会社との示談交渉となります。

ケガの治療が終わった後に保険会社から示談金が提示されます。この示談金について、多くの被害者は、初めて交通事故に遭うでしょうから、「この金額が妥当なのかな」「大手保険会社が適正金額だというのだから正しいのだろう」などと思ってしまい、示談書に捺印してしまいます。

しかし、これは、大きな間違いです。みらい総合法律事務所では、年間1,000件以上交通事故の被害者からご相談を受け、日々事件を解決しています。ご依頼いただくことで、保険会社から被害者に提示された賠償額が2倍3倍に増額する例は日常的にあります

ところが、中には、驚くほど増額することがあります。実際にみらい総合法律事務所で解決した事例をご紹介します。被害者は、75歳男性です。交通事故で脳挫傷などの傷害を負い、高次脳機能障害の後遺症を残し、自賠責後遺障害等級2級が認定されました。

被害者は、まず自賠責保険に被害者請求をして、自賠責保険金約2,500万円を確保しました。その後、保険会社は、被害者に対し、示談金として、すでに自賠責保険金を受け取っていることから約25万円を提示しました。そこで、被害者は、みらい総合法律事務所に依頼することとしました。示談交渉は決裂し、裁判になりました。そして、最終的な解決金額は、2,315万円で解決しました。

  • 約25万円→2,315万円

なんと、【約91倍に増額したことになります。保険会社の提示額は、どんな計算だったのでしょうか。とても疑問ですね。こんなことが現実に起こっているということです。

その他、金額が大幅に増額したケースでは、四肢麻痺で重度後遺障害が残ったケースで、保険会社が7,800万円を示談金として提示し、みらい総合法律事務所が示談交渉等を行った結果、最終的に、【約2億7,600万円】で解決した事例があります。なんと、【1億9,800万円増額】したということになります。もし、被害者が保険会社が提示した金額で示談していたら、約2億円も損をしていたことになります。

これらは、とても珍しいケースであり、こんな事例ばかりではありません。極端な事例をご紹介しました。そうしないと、保険会社提示額がなんとなく正しいと思って示談してしまう人が多いのではないか、と危惧するためです。

しかし、少なくとも、保険会社が提示する金額が正しいとは思わないでいただきたいと思います。そして、被害者が自分で示談金額を計算するのは難しいので、必ず弁護士に相談して正しい金額かどうか確認していただきたい、ということです。さらに詳しくは、こちらの記事を参考にしていただければと思います。

● 交通事故で弁護士に相談する7つの理由と2つの注意点
● 交通事故の慰謝料請求で被害者がやってはいけない6つのこと

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今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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