戦略コンサルタントとして、全国で講演やセミナーを行っている無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さん。そんな中久保さんは、「参加して変化はあったか」と尋ねた際に「意識が変わりました」と返す受講者に対して「成長していない。ただの感想を述べているだけ」とバッサリ斬ります。一体なぜ? 今回の記事中ではその理由と、「学んで成長するということはどういうことなのか」を詳しく解説しています。
成長や変化を実感して始めて学んだことになる
こんな私になんかにでも、講演やセミナーのオファーを下さり、登壇させて頂く機会を与えてもらうことがあります。先月もマーケティングのお話をさせてもらいました。ちなみに私のセミナーや講演は実践ありきのお話なので傍観しているだけでは、全く得るものがありません。
そんな私の講演やセミナー受講者としばらくしてから、たまたまお会いする機会が何度かありました。その時に「参加してみていかがでしたか?」「何か変化はありましたか?」ということを尋ねてみると、「あれから意識が変わりました」とか、「モチベーションが上がりました」とか、「やるべきことが明確になりました」といったような返答をする人が結構いました。
確かにご自分の中で何かを掴んだのであればそれは人それぞれなので別にいいのかも知れません。ですが、参加して意識が変わったとか、やる気が出たとか、やることがわかった、モチベが上がった、という様なレベルでは、受講したことを実践したレベルとは言えないので当然結果も伴っていないし、あまり意味がありません。よって、受講した当時となんら変っていないということになります。
学んだことによる変化や成長というのは、目に見えて明らかに以前と違う状態を現すものであり、白のものが赤に変わった、とか、あの頃はまだヨチヨチ歩きだった子供が走り回って遊んでいるくらいに成長している、というくらいのものでなければなりません。
結局、セミナーや講演でワークに取り組んでも、その場だけ取り組んで継続していなかったり、日々の仕事に活用していないということでは受講するだけ時間もお金も無駄になってしまいます。
私のセミナーや講演以外でも同じだと思いますが、講師の考えに触れることがきっかけとなり、
- 意識が変わる
- 考え方が変わる
- やることが明確になる
- モチベーションが上がる
というのはよくあることです。話を聴いた瞬間にパッと感じることができます(俗に言う、目からウロコとかっていうやつです)。
- 意識が変わった
- モチベーションが上がった
- やることが明確になった
というのは、単純に講師の考え方に触れただけのことで、それに対する感想に過ぎません。結果、成長や変化を実感することなどできませんし、傍目でみても、成長や変化を感じ取ることは出来ません。