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日本の学校は「サラリーマン量産工場」。これでは1億円を稼ぐ人材は育たない=午堂登紀雄

前回前々回に続いて「1億稼ぐ子に育てる教育法」をお送りします。日本の学校教育は、サラリーマンを量産するシステムと言っても過言ではありません。そこで今回は、私が感じている「日本の教育の問題点」を考察します。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2018年8月13日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

大学を出ても「就職しないと生きていけない」教育とは何なのか?

サラリーマンを量産する学校教育

これは特に日本やアジアの教育様式に見られますが、先生が一方的にしゃべって、児童(生徒)はただそれを聞くだけという授業がほとんどです。

講義形式は大人数に対してまとめて知識を伝授するには効率的な一方、それを受け取る側は単に録音機のようなもので、思考停止していると言っても過言ではありません。

疑問を持っても立ち止まることは許されず、もっと興味を持っても深堀りすることも許されず、つまらなくても抜け出すことはできず、淡々と授業は続けられます。まだ集中力があっても、終了時間が来れば授業は打ち切られます。

これはやむを得ない面もあるため、学校以外の時間で補ってあげる必要があります。

また、教育カリキュラム自体の問題もあります。

たとえば、学習指導要領は政府の人間が作っていますが、これ以外にも多くの教育サービスは、すべて雇われた経験しかない人たちによって作られています。彼らは実業をやった経験がない。それは学校の先生も同じです。

だから行政や学校(特に大学)が推奨・主催する「キャリア教育」は、基本的には「就職教育」です。大学で進路指導をする職員も雇用されたことしかないから、「就職」という道しか示せないのです。

世の中には3万種類を超える職業があるわけですが、学校教育の中だけで教わるキャリア教育は非常に狭く、特に日本の学校は、「従業員量産システム」の域を出ていないと言えます。

商学部・経営学部を出ても、何の商売もできない

もちろん大学には、基礎研究という重要な役割があります。利益追求型の企業ではとても予算が出ないような研究もできます。何年もお金にならない研究でも、すぐにお金にならない研究でも続けることができます。

これは大学にしか担えない重要な役割ですから、不可欠な分野はあるでしょう。さらに大学院などで研究や教育の世界に進むことも、大切なことではあります。

しかし、たとえばお金を稼ぐための学問領域である商学部、経営学部を卒業しても、何の商売もできないのは、いったいどういうことか。経済学部で経済理論を勉強しても、ビジネスモデルを作れないのはなぜなのでしょうか。

Next: 日本の最高学府を出ても「就職しないと生きていけない」

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