レーダー照射事件を巡る数々の不可解な謝罪要求など、まるで日本から絶縁宣言引き出しを狙うような韓国の挑発行為に対し、日本国内でも批判が高まりつつあります。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが読者の質問に返答する形で、韓国の反日活動は米中など大国の動向で逐一変化する点などを解説した上で、「戦略的忍耐」という日本が取るべき対抗措置の具体的方法を紹介しています。
無礼な韓国とのつきあい方
今回の話は、前回のつづきです。まだの方は、必ずまずこちらをご一読ください。そうでないとわけがわからなくなります。
● 英国に学べ。近視眼的に中国にすり寄る日本に必要な戦略的忍耐力
すでに読まれた方は、今日の本題へ。前号について、こんなメールをいただきました。
北野様
金沢のKと申します。いつもメルマガをありがとうございます。毎回楽しみにし、学ばせていただいています。
「日本に必要なのは戦略的忍耐」との今回の記事。よく分かります。大きなレベルで完全に同意いたします。では、具体的にどうするのか、教えてください。
従軍慰安婦問題では、日本は長年「忍耐」をしてきました。それじゃいけない、戦って阻止しなければならない、というのが山岡鉄秀さんの活動でした。北野さんも絶賛されていたと思います。
さて、昨年来、日本は韓国から数々の諍いを仕掛けられています。ここで、北野さんのいう「戦略的忍耐」とは具体的にどういう行動なのか、お聞きしたいです。
レーダー照射問題について山岡鉄秀さんは「動かぬ証拠を突きつけ、粉砕しなければならない」と書いています。
● 【緊急寄稿】レーダー照射問題 ここで沈黙したら日本の完敗
北野さんのいう戦略的忍耐とは、山岡さんのような強気の反論をしつつも、「国交断絶だ!」などと極論には走らないようにする忍耐、ということでしょうか。
でも、韓国の動きはどうもこれまでとは違いますよ。もう自由主義国家群から離れて中国軍門に下ったかのようで、日本から「断交」を持ち出すまで続けるように思えます。こういう相手をこちら側(日米側)から離れないようにする、それが「戦略的忍耐」だとしたら、具体的には何をどうすればよいとお考えでしょうか?具体論をぜひ教えていただけるとうれしいです。
Kさまからのご質問です。Kさまは質問されていますが、ご自分で正解を書かれています。
まず、私は「韓国のウソに目をつぶれ」とか、「金を払ってしまえ」とか、「慰安婦合意をみなおせ」などと主張しているわけではありません。対応については、「情報戦の神」山岡鉄秀先生を完全に支持します(山岡先生の対応について、必読です。「【緊急寄稿】レーダー照射問題 ここで沈黙したら日本の完敗」)。そして、Kさまは、書いておられます。
山岡さんのような強気の反論をしつつも、「国交断絶だ!」などと極論には走らないようにする忍耐、ということでしょうか。
まさに、私がいいたいのはこういうことです。「慰安婦問題」「徴用工問題」「レーダー照射問題」、ムカつくことは、いろいろいろいろありますが、それで、「国交断絶だ!!!」となれば、習近平が世界で一番喜ぶという話です。