やらなくてはいけないとは思っていることであっても、「やりたくない気持ち」を「できない」に都合よくすり替え、いつまでも先延ばししてしまう…。当然ながらこんなことでは何一つうまくことが運ぶはずはありません。そんな状況からどう脱却すればいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、自身の若かりし頃の経験を踏まえつつ、アドバイスを記してくださっています。
やりたくないと感じた時に読む話
ちょっと前に、メールでコンサルをやるよと書いたら、10数人の人が応募してくれたんです。コンサルですから、何か解決させたい問題があって、そのためのヒントとか道筋を教えて欲しいということが趣旨になるわけですよね。
ところが不思議なことに、私が提示したヒントとか道筋に対して、
■ 仰ることは分かるんですが、それは出来ないんですよ
みたいに言う人が一定数いたんです。
この時点で私的には日本語をどうにかしろよ、と内心思うわけです。だってこれって、「出来ない」じゃありませんから。私は出来そうもない無理難題を解決策で言ったりしません。誰でもやろうと思えば必ず出来ることを教えているのに、それを「出来ません」と言って拒否されたら、コンサルなんて出来ませんから。
これ本当は「やりたくない」ということなんですよ。それをそう言うと角が立つから「出来ない」に置き換えているだけです。そこがイラッとするわけです。
ではどうして「やりたくない」という結論になるのかというと、
- 今の状態が続いても困らないと考えているか
- 今の耐えられる状態がまだまだ続くと考えているから
なんですね。つまり口では困った困った、解決しなきゃと言っていても、本心では
■ イヤなことをするくらいなら、ガマンした方がマシ
って考えているということで、そしてこの状況はこれ以上悪化しないと楽観視しているんです。
実はこの思考が不幸への鉄板ルートなんですよね。
快か不快かと訊かれたら、不快だと答えるのにそれを治すための施策は、何か理由があってしたくない。そうやってこの状況を放置していたら、あわよくば勝手に良くなってくれるか、少なくともこれ以上は悪くならないだろうと、根拠も無く考えているんですね。まさにおめでたいお花畑発想です。
誰かに(例えば私に)相談をしたということは、自分の潜在意識ではこれは直さなきゃならない問題なのだと自覚しているということです。それをあなたの表層意識が理屈を使って却下したというのが、今の状態なんです。
そして未来というのは、潜在意識が感じた通りになることの方が多いですから、多くの場合で、事態はドンドン悪くなっていくんです。当たり前の話ですが、そうなってから対処しようとすると、今やるべきプロセスの数倍の負荷が掛かることも珍しくありません。ま、放置したために延滞金を支払うようなものですよ。
このような逃げ続けてドツボにハマって、長期に亘って精算させられる人生って、私は若い頃に何度もやっていて、もうイヤってくらい痛い思いをしましたから、これは人生の法則だと思うんですよ。数ヶ月、数年経ってから、
■ ああ、あの時に手を打っておけば、ここまでヒドくならなかったはずなのに
って思うようになりますよ。この種の後悔って、人生を蝕むというか、投げやりにさせるというか、簡単には立ち直れないようにさせる威力がありますから、早めにやるべきことをやっておいた方が良いと思いますよ。別に叱ったり、怒ったりするつもりはないんですけど、この部分だけは人生の先輩としてリアルに実感していて、本当に深い後悔をすることになりますから、教えてあげているだけです。
それでも分からない人は、是非是非力一杯、痛い思いを満喫してください。それもまた人生のスパイスですから。
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