韓国には「反日運動になど興味がない一般市民もいる」という事実

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「元徴用工問題」や「ホワイト国除外」などを巡り、過去最悪レベルとなっている日韓関係。メディア報道の影響もあり民間人も煽られている状況ですが、「決して韓国の人々皆が反日というではない」という事実を紹介するのは、無料メルマガ『キムチパワー』の韓国在住歴31年目を迎える日本人著者です。今回は時事問題にはあえて触れず、「世界各地を見た中でも日本に親しみを覚える」と語る、ある韓国人経営者のエピソードを紹介しています。

親日派とチンイルパ

今号は、いままでの時事的ものとはちょっと違う視点からの文章であるが、実はこのメルマガでは、こういう内容をたくさん書きたいと思っている。なかなかそうならない。ネタがいつもあるとは限らないことと、時事的問題が毎週毎週(毎日毎日)生じてしまうからである。

さて、きのうのお昼、筆者の住む忠清南道・天安市にある梨花フェニックス病院の理事長経営者)であるハン・ジュヒさんという方と昼ごはんを共にした。ハンさんは、60代後半くらいの男性である。大手企業の会社員勤めをしたあとで退職してから病院の経営をはじめた人である。本人は医者ではない。日本では病院の理事長といえばたいていは本人も医者である場合が多いかもしれないが、韓国ではそうでないケースもけっこうある。

東京に位置するある病院と姉妹血縁の関係を結んでいて、最近その病院を見学してきていろいろのアイディアを得たという。筆者はハンさんと東京の病院との姉妹血縁を結ぶときの橋渡しをしただけである。見学の際、病院の方々から手厚いおもてなしを受けたみたいで、あまりにも感謝の気持ちが大きかったゆえ、誰かとその気持ちを分かち合いたいということで筆者に連絡がきたのであった。

食事をしながら現在の日韓関係、会社員時代の話、病院見学時の話、1代目の大統領から現在までの大統領の話などなど、話題は次から次へと尽きなかった。そんな話の中から、読者の方々にもおもしろそうだと思えるようなことを書いてみたい。

まずは孫の話。東京で仕事(見学、会議)をする前に、大阪に行った。孫をつれて。ハンさんは自分の子どもたちをアメリカで数年育て、中国でも2年過ごしたという。アメリカ駐在員や中国駐在員をやったからである。出張なら、ドイツ、イギリス、オランダ、シンガポール、ベトナムなど、世界の主な国はだいたい行っているというほど、あちこち足を運んでいる。世界のいろんな国を知って、そのうえで孫の教育はなんと日本で受けさせたいと考えている。孫の親(つまり自分の息子・嫁さん)の了解は勿論得ている。

なぜ日本なのか特に今のこの最悪の日韓関係のときに。誰でもそう聞く。筆者も聞いた。そのたびに彼はこう答えているという。「ノーベル賞をバンバン取っている日本という国でひとつ教育を受けたらなんであんなにノーベル賞が取れているのか、すこしでもわかるのではないか」と。日本の教育のせいでノーベル賞が輩出しているのではないような気もするのであるが、京都大の理系あたりで教育をうければ、あるいは何かがちがっているのかもしれないな、なんていう気もするので、あながちこのハンさんの考えが理不尽だとは思わないし、是非日本で教育を受けてノーベル賞をとってほしいと筆者はまじめに思っているのだけれど、お孫さんはまだ小学入学前。大阪で、小学校の入学についてあちこち出向いて行ってかけあってみたけれど、小学校はちょっと難しいということがわかったという。親でも誰でもいいけど保護者がいっしょに住むということが条件になっているみたいなのだ。中学、高校からなら条件がもすこしソフトになるので、中高からかな、といっていた(この部分、筆者にもよくはわからない。確認したわけでもないので右から左と読んでいただきたい)。

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