日本という国に誇りが持てる子を育てるため、大人がすべきこと

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「国を大切に想う心」を持つことは当たり前のことではありますが、ではどのようにして養えばよいのでしょうか。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師でもある松尾英明さんが、教育基本法の精神に立ち返り、まず自分を尊重し仲間を気遣い多様性を認めること、そして身近なコミュニティを大切にすることが出発点になると記しています。

集団も大切にする

先日の教育者モラロジーでの学び。

国家が不安定になる国民が不幸になるというお話があった。論理的に考えて、当然のことである。ここに関連しての気付き。

国を大切にしよう、というのは、右だ左だという思想の問題ですらない。自分の所属する集団がピンチになれば自分もピンチになるから大切にしようという単純な話である。

逆に、国家を転覆させようという運動が盛んになっている国もある。そもそも政権が不安定すぎる状態である。国民の大方が既に不幸な状態なのである。

日本という国が世界から信用を失いそっぽを向かれたら借金すらできなくなって崩壊である。例えば国内で国家転覆をはかるクーデターが盛んに行われるようになったと世界中に知られたとする。あるいは、日本人は不真面目で働かず、国に税金もまともに払わない、個人主義のわがままな人間の集団だという評判が流れるとする。この時点で、世界から見捨てられ、外的な力によって確実に国が終わる。国民が国を大切にしなかった結果として国民みんながとんでもない不幸な目に遭う

莫大な借金があってもやっていけているのは、偏(ひとえ)に根強い「信用」の一点に尽きる。日本という国家、ひいてはその真面目で誠実な国民性への信用が換金されている状態といえる。金貸しは返す気と能力がある上に安全と判断できる相手にしか金を貸さないものである。

教育基本法の第1条教育の目的)を引用する。

教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

この目的に沿って子どもを育てるというのは、国と国民そのものを守ることにつながる。世界の信用に足る国民の育成である。

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