中国が最大の脅威。習近平を正式に敵認定した米国務長官の発言

shutterstock_1211318857
 

12月10日、米国のポンペオ国務長官は、「中国軍の実力を認め、ロシアより脅威を抱いている」ことを明言しました。これを受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、速やかな米ロ関係の改善を訴えるとともに、中国の動きを封じ込めるため日本が進むべき道についても記しています。

アメリカ最大の脅威は、中国?ロシア?国務長官の考えは???

後世の歴史家は、「2018年はどんな年だった?」と質問されて「米中戦争がはじまった年さ!」と答えることでしょう。ポンぺオ国務長官は中国について、こんなことをいっています。

米国のポンペオ国務長官は10日、米ラジオ局との電話インタビューで、貿易や安全保障などの分野で対立が深まっている中国について、「中・長期的に米国が直面する最大の脅威だ」と述べ、強い警戒感を示した。
(読売新聞 12月11日)

中・長期的にアメリカが直面する最大の脅威」だそうです。なぜ、最大の脅威なのでしょうか????

ポンペオ氏は、中国が衛星や極超音速兵器、人工知能(AI)の分野で能力向上を進め、「軍が中国の領土内だけでなく、遠征して作戦行動ができるように能力構築を続けている」との認識を示した。これまでの中国の行動が「非常に攻撃的だ」とも批判した。
(同上)

衛星、極超音速兵器、人口知能、要はハイテク分野で進歩していると。でしょうね~。違う話ですが、創業者の娘が逮捕されたファーウェイも、スマホシェアでアップルを超えていますし…。

中国がロシアよりも欧米への脅威となるかを問われたポンペオ氏は、「疑う余地はない」と明言し、「米国は(中国との)あらゆる戦いの場で向き合えるようにする決意だ」と述べた。
(同上)

中国がロシアよりも脅威であることは疑う余地はない!!!」そうです。なんといっても、中国は経済力(GDP)でも、軍事費でも、アメリカに次いでナンバー2。一方ロシアは、アメリカに匹敵する核戦力を持ち、さらに石油・ガス超大国である。しかし、GDPランキングは世界11位。その規模はアメリカの12分の1、中国の7.6分の1、日本の3分の1に過ぎない。これは決定的です。

print
いま読まれてます

  • 中国が最大の脅威。習近平を正式に敵認定した米国務長官の発言
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け