朝礼と終礼を毎日の習慣としている企業も多いことと思われますが、特に「終礼」は行うタイミングや方法で、従業員の翌日以降のモチベーションに大きく影響がでる場合があるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、業務をきちんと振り返り、且つ従業員のやる気も整えられる終礼を行なうコツを紹介しています。
ふりかえりと終わり方
以前配信した「社員も褒められて育つ。部下のやる気がUPする『朝礼』のススメ」が、なぜか反響をいただいております。案外、こういった、普段お店で当たり前に行われていることでも、なかなかやり方や考え方って教わることもないですし、ずっと慣習的にやっている場合もあるので、興味のある方が多いのかもしれません。
ということで、近い内容になりますが、今回は終わり方についてのお話です。
私は日頃から、かなり口すっぱく、「ふりかえりが大事ですよ」ということをお伝えし続けてきています。研修やコンサルではもちろんのこと、メールマガジンやオンラインアカデミーでも、本当に何度となく言い続けています。ですので、読者の皆様はおそらく、その大事さについてはある程度ご理解をいただけているかと思います。
そうなってくると、次の問題としては、どんなタイミング(場面)でふりかえりをするかということになりますよね。
ほとんどの場合、お店全体のふりかえりは、終礼というタイミングです。店をクローズした後の全体終礼もあれば、例えば早番スタッフが上がるタイミングでの中間終礼などもあることでしょう。店長と、上がるスタッフとのマンツーマンでの終礼的なこともあるかもしれません。
こういう場面で、「その日一日、店はどうだったか?」「個人はどうだったか?」「何かトラブルは起きていないか?」「そのトラブルや課題にはどう対処するのか?」といったふりかえりが行なわれます。
こういったふりかえりはとても良いことで、結果の確認、課題の抽出や、できていることの洗い出し、その他、いろんなことに関して、成長の可能性を広げてくれますので、私も全面的に推奨しています。
ただ、注意しなければならないこともあります。終わり方によって、スタッフのモチベーションは上がりも下がりもするということです。実際に私も見たことがあるのですが、典型的な良くない終わり方はこんな感じです。スタッフと店長がマンツーマンで話していると想像してくださいね。
「今日はこんなトラブルが起きました。なぜこんなことになったのですか?」
「すみません…。確認不足でした」
「確認を怠らないように、普段からお伝えしていますよね。それなのになぜこんなことになってしまうんですか!?」
「すみません…」
「次から気をつけてください!!」
「はい…。お疲れ様でした…」
~退勤~
伝わりますか?