「教育しなくちゃ」の意識がNG。社員が勝手に育つ環境の作り方

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人材育成は企業にとって大変重要であり、そのために多くの会社が研修やセミナーに力をいれています。しかし、「真の人材教育とは、知らぬ間に人が育っているというような状況や環境を作りだすこと」とするのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さん。今回中久保さんは、その具体的な方法を紹介しています。

勝手に育つ環境作りとその工夫

人材教育を名目に外部から講師を呼んで研修やセミナーを開催したり、あるいは、参加してみたり、社員を参加させてみたり…といった会社も多いのではないでしょうか。

私の持論ですが、専門的なスキル向上のための教育は別として「人を育てるための教育」を行う場合、研修を行うよりは「知らぬ間に人が育っている」というような状況や環境を作りだすことが真の人材教育であると考えています。そして、それは経営者にとって「最も重要な仕事である」そう考えています。いうなれば我が子に対して「お前も知らぬ間に随分と大人になったな」といっているようなイメージです。

以前、とある店舗の経営をされているオーナーの話を伺ったときのこと。「数ある業務のなかで人を育てることが一番難しいんですよ」と仰っていました。もちろん技術的なことやお店の規律やルールなどを教えることは大切ですが、それは教育というよりは、指導になります。

人材教育の目的は、

  • 自ら考え動き結果を出す

この3拍子が揃う人財にすることです。と、こういうことをいうと…その為には、

  • どんな研修をすればいいか?
  • どんな教育プランを立てればいいか?

など考えがちになってしまう。で、益々難しくなっていくのです。いわば「教育しなくちゃという意識が先行し教育する側が柔軟になれないのです。それでは前に進むことは出来ません。

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