寒さを感じて身体に力が入ってしまうのは、そうすることで体温を調整し血流を促すことができるからと言われており、その分心臓に負担がかかっているからではないかと教えてくれるのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生。今回のメルマガでは、血圧の状態をチェックできるツボと、血圧対策に加え寒さによる肩こりや頭痛予防にもなると言われているケア術を伝授してくれます。
冬場の血圧と血管の話
【寒いと上がる血圧】
寒いとカラダに力が入ります。寒い中、ちょっと外出しただけでも、とっても肩がこることがあります。こんな風に、全身に力を入れることで、体温を調整したり血流を促したりすると言われているわけですね。
そして、体温を高めるのも血流を促すのも、いちばん負担のかかっているのは心臓。頑張る心臓は、寒いというだけで、血圧と心拍数を上げるために力を尽くしていると言われています。
【首の後ろの「降圧点」】
鍼灸のツボに「降圧点(こうあつてん)」というツボがあります。(※比較的新しいツボなので、古い書物には掲載がありません)。「降圧点」の場所は、首の後ろの下の方で、首のつけ根の背骨の両脇にあります。(※血圧を下げるツボとして紹介されているものには、耳や目の周りのものもありますが、立ちくらみの心配があるので、ここでは紹介しません)。
この首の後ろの背骨の筋をつまんでみて、固くこわばっている感じがする時、寒さやストレスが原因で血圧が上がりやすくなっているかもしれません。降圧剤を飲んでいたり、血圧に不安のある人は、こんなチェックポイントを覚えておくとよいです。
【おススメの「降圧点」の用い方】
「降圧点」のこわばりを確認した場合、血圧対策としてオススメなのは、襟元にストールやタオルを巻いておくこと。冷えやストレスが原因の肩こりや頭痛対策にもなりますし、襟元をしっかりガードして寝ることで、寝違えや風邪ひきの予防にもなると言われています。(※ちまたのツボ療法などでは、ツボと言われる場所を押したりもんだりしますが、筋を傷める心配があるため、ここではおススメしません)。
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