休み明けに「ギャン泣き」の子どもを安心させる、魔法の対処法

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ずっと一緒にママやパパといた長い休みが明けると、保育園や幼稚園に行くのを嫌がる子どもは多くいます。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者、柳川由紀さんが、そんな子どもの「ギャン泣き」を軽くするためのコツを前日から別れ際まで、3段階に分けて教えてくれました。

連休明けブルーのギャン泣き対処法

Q.
GW明けに保育園への登園が再開しますが、昨年は娘のギャン泣きで大変でした。今年は、息子も初保育なので、二人ともそうなるのかと思うと憂鬱です。回避策はないものでしょうか。(2歳男児、4歳女児のママより)

柳川さんからの回答

息子さんは先月入園されたのですね、おめでとうございます。4月のあの大変な時期の再来かと思うと不安ですが、大丈夫です。子どもたちは、きちんと4月のことを覚えていますので、すぐに慣れて遊びます。

とはいえ、ギャン泣きも確かにあります。少しでもギャン泣きを軽くするためのコツをお伝えします。

1.登園を心待ちにさせる

まずは、登園前日から準備しましょう。つまり、保育園を楽しみにする話題をするのです。「明日は、保育園で『こどもの日』のお祭りするのかな?」、「みんな、お休みの時は何していたのかな?明日聴いてみよう」。

など、保育園へ行くのが楽しみになるような会話をして、子どもが自分から保育園に行きたくなるような目的を見つけましょう。

2.スキンシップと宿題のサンドイッチ

そうは言っても、当日、園へ送りに行くと、ギャン泣きが始まるでしょう。まずは、抱っこしてギューっと抱きしめてギャン泣きが収まるのを待ちます。

それから、子どもに宿題を出します。「ママがお迎えに来るときに教えてほしいことがあるの」と。例えば、「今日はお祭りするのかな?」「みんなはお休みの時に何していたのかな」など、2つほど質問を用意しておきましょう。

最後に「ママ、教えてくれるの楽しみにしてるね。〇〇ちゃん、大好きー」と、またギューッと抱きしめましょう。

3.すぐに立ち去る

子どもが涙目になって、後ろ髪を引かれる思いになるでしょうけれど、ママは笑顔で「行ってきます」といって、さっさとその場を立ち去りましょう

いつまでもぐずぐずしていると、「泣いていればママはここにいてくれるかも」と期待させてしまいます。さっといなくなるのがベストです。親の姿が見えなくなると、ケロッとして友だちと遊ぶ子どもがほとんどです。

家庭教育アドバイス…「愛と信頼を自覚させる」

「〇〇ちゃん、大好き」と言いながらギューっと抱きしめることで子どもは、「僕、私は愛されている」と感じます。「ママ、教えてくれるの楽しみにしてるね」と伝えることで、「僕、私は信頼されている」と感じます

愛と信頼を自覚させることは、子どもに安心感を与えることに繋がり、心の栄養を充分に満たすための第一歩になります。

親の愛情と信頼があれば、多少、離れがたく甘えてギャン泣きをしても子どもはすぐにケロッとします。「あー、どうしてこの子は泣くんだろう」とイライラせず、「泣いた顔も可愛いな」程度に思ってさっさとその場を離れることです。

image by: all_about_people, shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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