ブログやSNSで拡散されるには、「笑い」が大きな要素となる場合が多々あります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、意外性とともに思わず笑ってしまう話題作りに成功した、京都のとある中華料理店の戦略を紹介しています。
戦略か?冗談か?人気中華料理店を生み出した「チャーハン付焼飯」の集客力
京都・丸太町に、「チャーミングチャーハン」という中華料理店があります。店名からもわかるように、チャーハンがいち押しのお店です。どれほど押しているかというと、定食以外の全メニューを+200円で、「チャーハン付」にできるのです。
醤油ラーメン、チャンポン、焼きそば、野菜炒め、ニラ玉炒め、ホイコーロ、餃子、シューマイなどに、たった200円を足すだけで、チャーハン付になるのです。非常に良心的です。
このお店は数年前からあることで話題となり、全国からお客さまがやって来るようになりました。
なぜ、わざわざ遠くからやって来るのでしょうか。チャーハンが特別に美味しいのでしょうか。失礼ながら、絶賛するほどではありません。では、なぜ話題になるののでしょうか。実は、メニューに秘密があります。
定食以外の全メニューに、「チャーハン付」があると書きました。そこで、中華料理店のメニューを想像してみてください。麺類や一品料理だけではありません。当然、ご飯ものもあります。中華丼、麻婆丼、天津飯……。そう、これらのメニューにも「チャーハン付」と書かれているのです。ご飯にご飯。注文する人はいるのでしょうか。
そして、忘れてはならない中華メニューが“焼飯(やきめし)”。このメニュー表に、ハッキリと書かれています。
「焼飯(チャーハン付○○円)」
このメニューが、大きな話題となったのです。焼飯とチャーハンは違うものなのでしょうか。いや、まったく同じです。
なぜ、漢字の“焼飯”とカタカナの“チャーハン”という表記が混在しているのかは謎ですが、このメニューを注文すれば、チャーハンが2つ出てくるのです。これはもう、笑うしかありません。話題にならないはずがないのです。ブログやSNSで拡散され、テレビでも紹介されるようになりました。
このお店を初めて知った時には、一時的なブームで終わるかもしれないと感じましたが、その後も繁盛し続けています。
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