「人生の目的を日々きちんと見据えている」という方は、おそらく一握りでしょう。ついつい忙しさにかまけて惰性に流され、「自分を見失ってしまっている感」を抱いてしまうこともあるかと思います。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、自分らしく生きるために「居心地のいい場所」から離れる覚悟の大切さを記しています。
案外居心地のいい居場所から出て「私」として生きる覚悟
毎日、やるべきことに追われ続けていると、一度も「人生の目的」を考えないまま年を重ねていっていることがあります。気づくと、自分の価値観や信念ではなく、他人の価値観や信念が「自分自身の考え」だと勘違いしてしまうみたいなことも普通に起きたりします。
そうやって生きていると、何かのタイミングで「僕の人生、どこかおかしいんじゃないか?」とモヤモヤしたり、体調を壊したり怪我をしたりして強制的シャットダウンが起きたりするのですが、なぜそうなるのかをいくら考えても自分では原因がわからない……。
そこで、休みの日には旅行に行ってみようとか、何か違うものを買ってみようとか、新しい出会いを探してみようとか、色々と試行錯誤しては、一瞬、気分が良くなってもすぐにモヤモヤが心を覆ってくる……。
「これって、どこかで聞いたミッドライフクライシスってやつか?」とか、「これって、日々、感謝の気持ちが足りないからか?」とか、「これがそもそも人生というもの……」。そうやっていくら納得いく答えを見つけようと考えても、結局は「本当の自分らしさ」に気づかなければひたすら探し求め続けるだけ……。で、自分探しジプシー状態になるんです。
でも、どうして私たちは「本当の自分」として日々生きているのに、「本当の自分らしさ」に触れることができなくなったのでしょうか?
それは……、
- 誰かに刷り込まれた価値観を無条件で受け入れてばかりで抵抗してこなかったから
- 誰かに嫌われたくない、愛されたいと願って「自分らしさ」を心の奥深いところに閉じ込めてしまったから
- ありのままの自分を見られるのが怖くて自分で隠し続けているから
- 自分以外の誰かになろうと自分を押し殺しているうちにいつの間にか見失ってしまったから
こうしたことが言えるんじゃないかなって思います。では、どうすれば再び「ありのままの本当の自分」を取り戻すことができるのでしょうか?
それは、本心では窮屈を感じていたり、苦痛や違和感を感じていたけど、いつの間にか慣れ親しんでしまった案外居心地のいい居場所から出て「私」として生きる覚悟を持つことです。
そのためには、常に主語に「私は」「私が」を意識して入れ込み、「したくないこと」「したいこと」の意思表明をはっきりすること。その上で、本当はしたくなかった自己犠牲や我慢ばかりの「嘘」と「抑圧」ばかりのビクビクした生活にきっぱりと見切りをつけて、「したくないことはしない」「したいことはする」と決めた通り実際に行動することです。
会話においても、メールにしても、SNSにしても、自分が誰かに発信する際には、いつもこれらを強烈に意識してやり続けてみることです。すると、少しずつ自分を取り戻していくことができるはずですよ~。
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