獣医師が教える。暑さに弱い愛犬・愛猫と夏を元気に生活する方法

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今年もいよいよペットの熱中症を心配する時期がやってきました。ハァハァと短い呼吸をしていたら要注意と教えてくれるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生です。犬も猫も暑くてもなかなか水分補給をしてくれない子が多く、飼い主を悩ませているようですが、そんなときに夏を代表するあの果物をオススメ。そのほか、夏を元気に過ごすためのポイントを伝えています。

夏を元気に愛犬・愛猫と生活する方法

今年は、昨年よりも猛暑だと言われています。犬や猫にとっては、寒さより暑さに弱い傾向にあります。体中を被毛で覆われている上、人間のように汗をかくことができないため、体温調節ができません。蒸し風呂に入っているのと同じです。

ハァハァと短い口呼吸をしている。いつもより水をたくさん飲んでいるというのは暑がっているサイン。放っておくと「熱中症」になってしまう可能性があります。

そこで今週は「夏を元気に愛犬・愛猫と生活する方法」についてお話をしたいと思います。

1)夏の暑さに強くなる体作りについて

暑さに強くなるためには3つポイントがあります。

  1. 栄養のある食事をとれるように工夫をする
  2. 水分補給
  3. 生活の環境を整える

これらの3つですが、この中で犬猫がしてくれないのは「水分補給」です。

暑いとなぜかお水を飲まなくなる子もいます。そこでオススメしたいのが、水分量の多い果物をあげることです。

例えば、スイカです。スイカはそのほとんどが水分で全体の90%と非常に豊富なことと、匂いで食べてくれる子も多いです。ただ、種と皮はしっかり取りのぞいて、アレルギーではないかを確認してからあげてください。

2)エアコンのかけすぎに注意

猛暑日が続くと、室温調整が必要です。暑さは、犬や猫にとって病気になるだけではなく、ストレスになります。適温がとても大切です。

エアコンは室温を下げるのにとても大切ですが、体を冷やしすぎることもあるため、反対に、自律神経が乱れ体調をくずしてしまう子もいます。体自体は冷えやすい個体もいますので要注意です。

まとめ

人間同様、しっかり食べて、水分補給、快適な環境で質の良い睡眠が猛暑を乗り切る大切なことです。

言葉で伝えることができない犬猫には、飼い主さんが健康管理をしてあげなければいけません。少しでも、参考になればと思います。

image by: Shutterstock.com

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